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成人下顎前突(反対咬合)の矯正治療

成人の下顎前突症(反対咬合)の矯正治療

上下顎骨の成長発育が終わった時点でブラケットを使用した矯正治療へと移行してきます。成人の下顎前突の矯正治療について記載していきます。

初めて来られた患者様の質問に“手術をしなければ治らないと言われた”と言ったものが多いです。下顎前突だから外科手術をしなければならないという事はありません。矯正だけで治療が可能な場合の方が圧倒的に多いです。

 

矯正治療だけで治療した骨格性下顎前突の患者様

3軒ほど矯正専門歯科医院のカウンセリングを受けられたそうです。そのすべての歯科医院で外科手術が必要だと言われました。しかし、私からすると“え、そうですか?外科手術したいですか?”と逆にお聞きしました。外科矯正の症例ではありません。反対咬合イコール外科手術と矯正歯科医も思っているのでしょか?確かに外科手術と矯正治療だけというのにはボーダーライン上の症例というのもあります。しかし、この患者様は矯正治療だけで十分です。

 

少し下顎骨が上顎骨よりも前方に位置していますが、外科手術(外科矯正)の適応症ではありません。実際には下顎の第一小臼歯だけを抜歯させてもらってリンガルブラケットで治療しました。

もう少しで装置が外す事ができます。上下リンガルブラケットが装着されています。アンカースクリュウなどの不要な装置は使用していません。

噛み合わせも横顔も改善しました。御本人も大変満足してくれました。

 

外科矯正治療(外科手術を併用した矯正治療)

上下の顎骨の前後関係に差が大きい場合はこれは手術の併用をお勧めしています。年齢は18歳以降がその適応になります。18歳になれば上下の顎骨の成長もも落ちつきます。それほど大きな成長はありません。手術した後に成長したのでは後戻りした事になってしまいます。もちろん横顔も大きく変化するので、ご本人の希望も聞いた上での決定となります。治療の順序としては以下の4つの段階にわかれます。

1.手術前の矯正治療:アイ矯正ではリンガルブラケット(フジタメソッド)を使用して装置が見えないように治療していきます。

2.口腔外科医による手術:口腔外科医とは矯正治療に入る前の段階で、どんな手術を行うか?骨の移動量をどのくらいにするか?など密接に連絡を取ります。これは治療の成功には重要な事です。現在は上顎骨、下顎骨ともに手術を行う事がほとんどです。

3.手術後の矯正治療:手術後に噛めるように歯は排列しておきます。しかし、最初の状態ですべてが排列できるわけではありません。そこで手術が終わり顎骨の位置が決まってから緊密な咬合、微調整のための矯正治療をおこないます。

4.保定:通常の矯正治療と同じように保定は必要になります。

上記のような過程を経て治療を行っていきます。では手術後が終わった3段階目の状態を見て頂きます。

お顔立ちも改善しました。

赤い部分が手術による変化を示しています。外科症例もアイ矯正ではリンガルブラケットを使用して治療しています。これだけの変化があれば手術を受ける価値があると言えるかもしれません。

外科矯正をおこなった論文と治療例

Fukui T, et.al. Multilingual bracket treatment combined with orthognathic surgery in a skeletal class III patient with facial asymmetry. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1999; 115(6): 654-659

Case No. 188 外科矯正 開咬 下顎前突

 

アイ矯正歯科クリニックのリンガルブラケットを用いた治療を行った成人下顎前突の論文と治療例

Fukui T, Tsuruta M. Invisible treatment of a Class III female adult patient with severe crowding and cross-bite. J Orthod. 2002; 29(4): 267-275.

Case Report No. 230 反対咬合(下顎前突)

Case No. 193 下顎前突(反対咬合)非抜歯

Case No. 188 反対咬合 下顎前突 非抜歯

Case No. 175 厳しい叢生 骨格性には下顎前突傾向

Case No. 172 骨格性下顎前突

Case No. 168 骨格的には反対咬合の傾向のある叢生(でこぼこ)

Case No. 167 厳しい反対咬合 下顎前歯の動揺

Case No. 159 反対咬合 下顎前突 叢生

Case No. 151 開咬 反対咬合 V字型歯列弓 非抜歯

Case No. 146 反対咬合、受け口、下顎前突

Case No. 118 反対咬合(受け口、下顎前突)非抜歯で治療

Case No. 111 反対咬合 開咬 八重歯

Case No. 125 かなりのでこぼこです。乱杭、反対咬合

 

 

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