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舌側矯正 [裏側矯正] とは?治療のポイントや治療例

舌側矯正 [裏側矯正]とは

舌側(裏側)矯正治療は日本生まれの矯正治療法です。日本では矯正治療は未だに一般化したとは言い難い状況にあります。多くの人が不正咬合のまま成人になり社会生活を送っています。“先進国の中で1番歯並びが悪いのは日本”とも言われています。貿易立国でもある日本の次の段階はせめて綺麗な歯並びで海外へ行って仕事をしてほしいです。文化の違いはありますが、お口の中の健康を考えると正常咬合は必要です。矯正治療の中でもっとも高い技術を必要とするのが舌側矯正(裏側矯正)になります。矯正歯科医の中でさらに特別なトレーニングを長期間受けた歯科医だけが治療可能です。

概要、背景

アメリカのようにすでにご両親や保護者が矯正治療の経験がある国であれば、その子供には適した時期に矯正歯科を受診させます。また歯並びが悪い事による社会的なデメリットをよく理解しています。ほとんどの人が歯の表面にブラケットを接着し治療しているような環境では、舌側矯正(裏側矯正)治療は必要ないかもしれません。しかし、日本では親世代に矯正治療の経験者は少なく、成人になっても不正咬合のままでいるという方は多くいます。生活の中での矯正治療に対する優先順位が低い事もあります。親子で来られる患者様でよく経験するのは “矯正治療の必要がありますか?”というご質問です。そういった方が期待する返事は“必要ありません。大丈夫ですよ”です。しかし、こういった場合は間違いなくお子様は不正咬合です。他にも“この子が治療をしたがらないので”という事もよく言われます。お子様が自分で治療したいと言われるのは稀な事です。結局は成人して自分で費用を負担できるようなるまでは治療の機会に恵まれなかった事になります。こういった患者様が治療を諦めないために、舌側矯正(裏側矯正)があります。

開発

1970年代に歯にブラケットを接着させる技術が開発されました。ダイレクトボンディング(DBS)と言われる方法です。開発されてほどなく歯の舌側(裏側)にブラケットを接着する試みをした一人の天才矯正歯科医がいます。神奈川歯科大学准教授(当時)の藤田欣也先生です。舌側(裏側)矯正の起源はここから始まります。従って約40年間の歴史があります。“装置が見えるのは嫌だ!それなら矯正治療はしたくない”この要望に答える事が原動力になりました。歯の内側にブラケットを装着するので周囲の人に気づかれずに治療が可能になりました。

 

藤田欣也先生には世界的に有名な三篇の論文があります。

最初の論文は“Development of Lingual-Bracket Technique” JDAM Vol. 19 No.46(1978年)

まさにリンガルブラケットテクニックの開発というタイトルです。

1979年 舌側矯正(裏側矯正)のもっとも重要な論文を発表しました。

“New orthodontic treatment with lingual bracket mushroom arch wire appliance”

1979年アメリカ矯正歯科学会誌 Am J Orthod. 1979; 76:667‐75掲載されました。新しい方法は必ずアメリカ矯正歯科学会誌に掲載されなければなりません。アメリカ矯正歯科学会誌(AJO)は全世界の矯正歯科医に影響を与えるジャーナルです。世界でもっとも権威のあるジャーナルです。世界的に藤田先生がこの新しい治療法を紹介しました。

③1982年、治療法が確立した事が報告されました。

Multilingual – bracket and mushroom arch wire technique 

20ページにも及ぶこの長い論文には症例報告まで含まれていました。アメリカ矯正歯科学会誌 Am J Orthod. 1972; 82:146‐66

上記三篇の論文で舌側矯正(裏側矯正)をFujita methodと言います。

これら三篇の論文はすべてが藤田欣也先生の単名での発表です。先生が如何に優れた天才的な矯正歯科医であったか理解できます。私どもを直接指導してくださいました。私は1991年にFujita methodの講習会を受講しています。

 

現在はリンガルブラケットは第6世代の装置になります。これからも進化し続けます。しかしながら現在のリンガルブラケットはかなり完成度が高いです。私は大変満足しています。

表側の装置との違い

メリット

一般的な表側からの装置との違いを列挙してみます。

目立たないというのは表側の白いブラケットの事を言います。見えないというのは舌側矯正(裏側矯正)のリンガルブラケットの事を言います。

装置が見えるとこんな会話になります。“矯正治療を始めたんだ?”と会う人、会う人に説明しなければなりません。大変煩わしい事ですね。“目立たないね。白いんだね”と言われる事でしょう。しかし、目立たないだけで見ればすぐに誰でも気づきます。質問されなくても装置に視線を感じます。これは表側の装置を装着した事のデメリットになります。“なんだか恥ずかしい”、“この年齢で矯正治療?なんて思われたくない” 装置が見えない事でこういった事から解放されます。いつもと同じ日常生活が送れます。

ブラケット周りから虫歯にならない。

一般的な表側からのブラケットは歯と唇の間で閉鎖した空間ができます。ブラケット周りにプラークがたまると自浄作用はありません。ブラッシングをしっかりしないとブラケット周りからう蝕になります。リンガルブラケットは内側にブラケットがあります。従って閉鎖した空間ではありません。そしてお口の中の管理人である舌があります。舌による自浄作用があります。また直接シャワーのように唾液がリンスしてくれます。このためにブラケット周りからう蝕になったという経験は私にはありません。それぐらい清潔です。

スポーツで唇を切る事がない。

ブラケットが歯の表面に接着されていると、口唇にボールが当たる、相手とコンタクトするために唇の内側を切るという事が起きます。ところがリンガルブラケットにはそういった事がありません。アイ矯正には過去にオリンピック選手を治療していた経験があります。テレビ中継されても装置は見えませんでした。またとても安全です。現在もアメリカンフットボールやバスケットなどの部活動をしている生徒を治療しています。

吹奏楽

何か楽器を吹くと言った行為にもブラケットが歯の表面にあると邪魔になります。

装置が内側についている事による歯の移動の違い

装置が内側に接着されているために歯を内側に移動させる事に適しています。これは表側の装置とは比べ物にならないほどの効果があります。矯正力の作用点が内側あるためです。また唇が歯を内側に押す力を得る事ができます。日本人は欧米人に比べて鼻が高くありません。また鼻の高い事が美人の要件になって来ました。口もとが内側に下がると相対的に鼻が高く見えます。

 

デメリット

舌側矯正(裏側矯正)のできる矯正歯科医の数が少ない

表側のブラケットでの治療は一般的です。従って多くの矯正歯科医が扱う事ができますが、舌側矯正(裏側矯正)はさらに専門的なトレーニングを受けた者に限られた治療になります。ほとんどの矯正歯科医はこの治療ができません。ホームページにブラケットの着いた模型の写真だけ、限られた症例だけを掲載している場合は本当に治療をおこなっているか?確認する必要があります。

装置を装着した時に滑舌が心配

リンガルブラケットを装着したら会話ができなくんるという事はありません。聞き取れないという事はまったくありません。本人が感じる程の変化はありません。過去にはアナウンサーを治療した経験もあります。テレビでニュースを読んでいました。生活に支障をきたす事はありません。教員の方、医療従事者など人と話す職業の方は多くいます。

高額な費用が必要になる。

一般的な表側からの治療に比べて、使用しているブラケット、材料が高価です。さらに一回の治療に要する時間が長いです。特殊性もあります。このためにリンガルブラケットでの舌側矯正(裏側矯正)は約1.5倍の費用が必要になります。

 

以上です。結論としては費用面がクリアできればリンガルブラケットによる舌側矯正(裏側矯正)はかなり多くのメリットがあります。お勧めします。

マウスピース矯正との違い:メリットとデメリット

現在大変流行っているマウスピース様装置ですが、これは少しずらした状態で作られたマウスピースを装着して歯を少しずつ動かして移動させるための装置です。ごく簡単な不正咬合に適しています。歯を抜く必要があるものや、出っ歯で内側に移動させる事はできません。

マウスピースは装着時間が重要です。ご自分で管理、取り外しができます。そのために装着時間が短いと充分な治療効果は得られません。装置が取り外せる事はメリットです。しかし、取り外してばかりいたら治療は進みません。

目立たないという点では優れていますが、歯の表面を透明な素材でできたシートがおおっています。目立たないですが、舌側矯正(裏側矯正)のように見えないという事はありません。比べ物にはなりません。あくまでも目立たない程度です。

ごく簡単な症例しか治療できません。わずかにずらしたマウスピースをはめるだけです。適応症には限界があります。これをわからずに不正咬合を治療してしまうとトラブルに発展します。現在はこれが社会問題化し始めています。

空気が抜けたような発語になります。マウスピースは歯の噛む場所もおおっています。厚みは均一です。そのために奥歯は噛んでいるが、前歯は開いている状態になります。抜けたような発音になってしまいます。私は実際にそういった方のセカンドオピニオンを受けた事がります。営業の仕事は難しいのではないかと思いました。

歯科医が直接制作し、調節する事はできません。業者から送られて来た装置を装着して頂くだけです。メリットとしては歯科医なら誰でも扱えます。矯正歯科医である必要はありません。これは虫歯を扱う一般歯科医にとってはメリットです。しかし同時にデメリットもこれになります。もしマウスピースで治療が成功しなかった場合にリンガルブラケットへの移行は不可能です。転院する必要があります。さらなる費用負担が起きます。

痛みがない。少ないという事はありません。歯を移動させる適正な力はどの矯正装置でも同じでなければなりません。痛みは強く感じる人もいれば、そうでない人もいます。早く歯が移動するという事もありません。

 

マウスピース矯正を選択するのなら矯正歯科専門歯科医院をお勧めします。もし治療に失敗した場合はブラケットを使用した治療に変更できます。まず最初にそれが可能か?というのを確認してください。

 

舌側矯正(裏側矯正)に関してよくある質問

➀ 治療期間は長くなるの?

矯正治療には薬はありません。歯の移動速度を早くしたり、遅くする事はできません。治療期間が短くなったという経験は多くあります。これは装置が見えないために様々な工夫をする事ができます。表側では目立つのでできません。

⓶ アンカースクリュウは必要か?

外科手術を必要とする症例以外には使用していません。アンカーとは船の錨と同じ意味です。例えば前歯を内側に移動させる場合に前歯と大臼歯とで牽引します。この時に大臼歯もわずかですが前方に移動します。大臼歯の移動をさせたくない場合には、このアンカースクリュウから前歯を牽引します。一般的な表側からの治療なら必要かもしれませんが、舌側矯正(裏側矯正)の場合は自然にも前歯は内側に移動します。これはブラケットの接着されている場所が関わって来ます。そのためにアンカーが強くなる傾向にあります。従ってアンカースクリュウは必要ありません。

③ 装置の取り外しはできるか?可能か?

最終的には装置は外すので可能ですが、治療中は取り外しはできません。表側の装置ですと、結婚式を挙げるのではずしてほしい。と言った事がありますが、舌側矯正(裏側矯正)の場合は見えないので治療途中でも式は挙げられます。あえてはずす必要はありません。

④ 痛みはあるか?

痛みの原因は大きく分けて2種類あります。

装置が唇や舌に当たる事による痛み。一般的な表側の装置だと唇や頬の内側の粘膜が装置に当たって痛い、あるいは唇を噛んでしまうと言った事があります。舌側矯正(裏側矯正)では慣れるまでは舌が装置にこすれて痛いという事があります。もちろん緩和させる方法があります。

 

2つ目は歯の移動による痛みです。これは痛みを感じない人もいます。逆に敏感な人もいます。個人差がかなりあります。その患者様に合わせた対応をしています。歯の移動のための矯正力はどの装置でも同じです。これは比較する事はできません。

舌側矯正(裏側矯正)の治療例

300症例を超えるリンガルブラケット舌側矯正(裏側矯正)で治療した症例を掲載しています。是非参考にしてください。あなたに似た症例もきっとあります。

治療例: No. 309 上顎前突

治療例 No. 307 外科矯正

治療例No.31 片側だけ反対咬合です。非抜歯

治療例:No. 308 10代でも舌側矯正(裏側矯正)

治療例:No. 311 前歯部開咬(ぜんしぶかいこう)

書籍

www.dentos.co.kr

 

 

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