お問い合わせ・予約受付
045-572-8588
診療時間/AM10:00〜PM7:00
休診日/月曜日・祝日


お問い合わせ・予約受付
045-572-8588
診療時間/AM10:00〜PM7:00
休診日/月曜日・祝日

BLOG

ドクターズブログ

リンガルブラケット、見えない矯正治療の本を出版する事になりました。

Welcome to Fujita Method; The Philosophy and Art of the Lingual Bracket Treatment

リンガルブラケットは安心の“見えない矯正治療”日本で生まれた治療法です。

リンガルブラケットは日本で生まれた治療法です。日本発の治療法は他の分野でも珍しいはずです。1960年代後半から70年代。80年代初頭に藤田欣也先生が確立した矯正の治療法がフジタメソッドです。今でこそ“表側から見えない矯正治療”はネット社会では氾濫していますが、これが始まりです。実際にはこのリンガルブラケットを扱える歯科医は極わずかしかいないと言われています。それはリンガルブラケットに関する論文や正式な出版物はかなり少ない事。多くの矯正歯科医がまず最初に研修する大学病院では主な治療法ではないからです。そこで私たちはこの治療法の歴史、治療方法をなるべく具体的に解説する本を出版する事にしました。

 

表側から見えない矯正治療はアイ矯正が考えたコピーです。

私どもアイ矯正歯科クリニックは1994年に開業しました。当時の横浜にはリンガルブラケットを扱う矯正歯科医院はなかったと思います。関東でも?そして日本中でも、当時はまだインターネットの発達した時代ではありません。検索する事もできません。従って確認する事はできませんが、もっとも歴史のあるリンガルブラケットを扱う歯科医院である事は間違いありません。“表側から見えない矯正治療”というのはアイ矯正歯科クリニックが作ったコピーです。当時は歯科医師会の先生に“表側から見えない”とはどういう事か?と聞かれた事をよく覚えています。今では舌側矯正、舌側矯正などと言われていますが、藤田、鶴田両先生はこの言葉を使用しません。なぜかと言うと一般的に表側にブラケットを着けた矯正治療を唇側矯正、表側矯正とは呼ばないからです。論文にも舌側矯正とは使用していません。しかし、これが一般的に通用していれば私個人としては、これでよいと思います。歯科用語は難しい言葉ばかりです。なるべく患者様に理解して頂けるような平易な言葉にかえていく必要があります。

藤田欣也、鶴田正彦両先生はリンガルブラケットの父と母になります。

私どもの恩師は藤田欣也先生、鶴田正彦先生のお二人です。先日も藤田先生が突然診療所に来られました。新しいブラケットの改良点について意見交換をしました。まさにリンガルブラケットの生みの親です。2015年ソウルで行われた世界舌側矯正歯科学会に招かれた時に“ここにリンガルブラケットの父がいるじょない”と参加者から鶴田先生に声がかけられました。その学会中に先生と話し合い今回出版する本を作る事を決意しました。2015年夏になります。矯正歯科の歴史の中でも偉大な2人の足跡を残すという義務が弟子である私にはあると強く感じていました。私がリンガルブラケットを始めたのは1987年の事です。歯科医になったのが1986年ですから歯科医になってからお二人のご指導のもとでリンガルブラケットを用いた治療をしてきました。今年で32年になります。大変運のよい出会いでした。それ以後の私の人生はすべてリンガルブラケットとともにあります。

本のタイトルはThe philosophy and Art of Lingual Bracket Treatmentです。

本を登録をするのに正式なタイトルを出版会社が聞いてきました。このタイトルに正式に決まりました。大変気に入っています。philosophyと言うのを日本語にするのは難しい単語だと思います。Lingual bracketを用いた矯正治療は一朝一夕にはできません。長期間の訓練と診断能力、経験が必要です。そこでこのタイトルはぴったりだと思います。Artはまさにその通りだと思います。本が実際に出版されるのは2020年の2月頃ではないか?と思います。本の内容について大雑把に記載します

 

本の構成と内容

Preface 序論

この本を出版するに至った経過について記載しています。藤田先生が監修した本は存在しません。そこで鶴田先生と2人で “Welcome to Fujita Method” というタイトルの本を作ろうと決意しました。正式には “The Philosophy and Art of the Lingual Bracket Treatment” というタイトルになります。この方が読者である歯科医にとってなじみがあると私が主張しました。

Chapter 01: The History of the Fujita Method

リンガルブラケットの歴史、藤田先生から提供された初期の装置の写真を掲載する事ができました。これは大変貴重な資料です。現在に至るまで6度の大きな変更を経てフジタのリンガルブラケットはもっとも完成度の高い域に達しています。その6種類の装置を掲載させて頂きました。

Chapter 02: Fujita Lingual Bracket Appliance

ブラケットの接着の仕方、アーチワイヤーの曲げ方などを詳しく解説しました。アーチワイヤーはキノコ型をしている事からマッシュルームアーチと呼ばれています。

 

Chapter 03: Characteristics of Orthodontic Teeth Movement with the Fujita Lingual Bracket Appliance

治療課程のそれぞれの段階について解説しています。リンガルブラケットを用いた具体的な歯の動かし方を解説しています。

 

Chapter 04: Procedure of Orthodontic treatment with the Fujita Lingual Bracket Appliance Treatment Stages

実際の臨床のステップを具体的に解説しています。

 

Chapter 05: Case Report

アイ矯正歯科クリニックで実際に治療された18症例を掲載しました。この本は全体で236ページあります。

 

私たちは毎週水曜日の午後に神奈川県民センターにテーブルを借りて作業をおこなってきました。図書館と違い会話をしても注意されません。私たちにとってはとてもよい空間を無料で提供してくださいました。アイ矯正歯科クリニックではペーパーワークの時間と言って私(副院長)は午後から大量の資料を持って横浜へ向かいます。まるで海外旅行に出かけるかのようです。今思えばとても楽しく有意義な時間でした。私にとっても知らなかった事が多く存在し、歴史を紐解いていくのは大変興味深かったです。そろそろ本としてどうか?と思った時、この本をどうやって公開しようか?出版できるだろうか?最悪はアイ矯正歯科クリニックのホームページでの公開ってどう?なんて冗談もでました。とても不安でした。

 

この本は最初から英語で書き始めました。日本語で書いたものを英語に翻訳したのではありません。藤田先生はアメリカの特許を2つ、日本の特許を1つ取得されています。新しい方法を考案した時には矯正歯科に関する国際的なジャーナルに掲載する必要があります。掲載されて初めて公に認められます。藤田先生の論文もAJO(アメリカ矯正歯科学会誌)に1978年、1982年に掲載されています。これは大変重要な事です。矯正歯科の世界で最高権威になります。さらに鶴田先生が英語でなければだめだという強い意志を持たれていました。相手にしているのは世界です。やはり英語ですね。という事です。志は高くですが、出版会社が決まるまでは大変不安でした。学術的なものは英語でというのは常識でもあります。“ノーベル賞は日本語で書かれた論文ではもらえない”というのは有名な話です。まずは国内の歯科関係の出版会社にお会いしました。しかし、英語の本は出版できない事、販路を海外に持っていない事で上記写真は3回目の校正が終了した時の原稿です。まだ訂正箇所がたくさんありますが、大きな間違いはなくなりました。出版会社がデザインしてくれて徐々に本らしくなってきました。それでも最後まで間違えがないという事はないだろうな?と思っています。結局6度の校正をおこないました。約1年間、本を書きながら校正をし続けました。最後に出版会社から著者のprofileがないので追加してほしいという依頼がありました。確かに誰が書いたか?わからない。年明け(2020年)にこの部分と私と鶴田先生の顔写真を添付ファイルで送信しました。あとは出版されるのを待つだけです。

 

2018年11月29日に出版会社と初めて連絡を取りました。それから完全に校正が終わるまで約1年を要した事になります。

After your book is released, it will be also listed and introduced to doctors all over the world via our partners in about 40 countries ( including Korea ).

という返事を頂いていました。これで英語での制作が無駄にはなりませんでした。世界に発信できます。

[ Process of the publication ]

Printed Qty.   :  1,000 Copies  ( about 220 pages / including hard cover, slip sheet and total editing )

1st editing      :  takes about 3~4 weeks ( when work is done, we will send you the edited one, and need to proofread a book. )

Proofreading  :  ( this time required differs depending on amounts of proofreading )

Final editing and Publication  :  After determination of the final draft, it takes about 2~3 weeks until publication.

出版会社が提示した計画です。この分で行くと来年早々の2月頃には出版される事になります。proofreadingというのが校正という意味の単語になります。

 

出版会社の連絡役をしてくれるのはJonasという編集者です。果たしてMr.なのかMs.なのか?本のpreface(序論)の所で謝辞を書きます。Ms.で書いたらJonasからMr.です。と訂正がありました。外国人の方の性別は名前で判断するのは難しいです。謝辞に名前を加えた事をとても喜んでくれました。気持ちよく仕事をするためには感謝が重要な潤滑材になります。有難うございました。

一覧へ戻る

page top