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ドクターズブログ

すきっ歯、空隙歯列弓とその治療例

すきっ歯(空隙歯列弓)の治療

矯正歯科医の世界ではデコボコ、叢生や乱杭歯よりもすきっ歯の方が難しいです。すきっ歯もデコボコも歯を並べる場所と歯の歯冠部の大きさの不調和によっておきます。歯と骨を分けて考えて下さると理解しやすいです。

 

骨の大きさに対して歯の大きさが大きい場合:叢生

   ・前歯の傾斜角度、横顔、口もとなどによっては、側方拡大、前方拡大  

    をして非抜歯で排列する。

   ・小臼歯などを抜歯して顎の大きさに合わせる。

歯の大きさに対して骨の大きさが大きい場合:空隙歯列弓

  ・歯の移動によって閉鎖する。

  ・それができなければ一般歯科でインプラント、ブリッジなど人工的な歯 

   を入れる。

叢生の場合は歯を抜くという方法で顎骨大きさと歯の大きさのバランスをとることができます。しかし、空隙歯列弓、すきっ歯の場合は骨を切除するという手段はありません。それがこの治療を難しくしている原因です。歯を移動する事によって解決できるのがベストですがそれができないほどの隙間の場合は、歯を大きくする、どこかにインプラントを入れるなどが考えられます。しかしインプラントを入れるためのスペースは最小で5㎜必要になります。さらに5㎜の歯だと場所によっては小さく不自然な歯になります。不自然な感じにならないように矯正治療ではを歯を動かす必要があります。

アイ矯正歯科クリニックのリンガルブラケットで治療した空隙歯列弓(すきっ歯)

治療例No.192 正中離開 空隙歯列弓

治療例No.64 正中離開 すきっ歯

治療例No.106 正中離開 すきっ歯 空隙歯列弓 spaced arch 先天欠如

治療例No.164 すきっ歯 上顎前突(出っ歯)

治療例No.153 正中離開 空隙歯列 先天欠如

 

 

 

 

 

 

福井 只美
 

このブログの執筆者
福井 只美医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医)

リンガルブラケットについては長年の経験があり、
自身で開発したダブルワイヤーテクニックを用いた治療を得意としております。                
矯正
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