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小児矯正・成人矯正の平均的な治療期間-早く終わる人の特長とは?

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矯正治療期間

矯正治療は歯の周りの歯周組織に問題がなければ何歳からでも可能です。アイ矯正歯科クリニックの場合は3歳から70歳代の方まで治療した経験があります。治療期間を短縮させる方法はありません。きちっとした丁寧な治療をする事と迷いのない治療計画を立案する事が結果的には治療期間の短縮につながります。

 

矯正治療期間が長い 小児からの矯正期間

矯正治療を始めるベストな時期は7歳です。この時期はどうしてベストなのか?記載します。

前歯がはえかわり、第一大臼歯(前から6番目)が萌出してきます。ある程度将来のお口の中が想像できます。例えば “出っ歯” “受け口、反対咬合” “歯が大きい”などです。以前は永久歯なったからという事をアドバイスする歯科医がいました。このために手遅れになってしまった患者様は多くいました。

 

落ち着いて治療椅子に座っていられます。7歳は小学校2年生です。治療に協力してくれます。また、装置などを安全に使用する事ができます。しかし、治療の必要性までは理解できません。保護者の協力は不可欠です。“矯正しようね、歯並びきれいにしょうね”お母さまからお子様にこんな呼びかけをよく聞きます。とても素晴らしい事だと思います。

 

・成長発育を調整しながら治療を加える事ができる。上顎骨の成長ピークは10歳ごろです。下顎骨の成長は13から15歳の思春期です。この両方の成長時期に間に合います。骨格の原因で起きる不正咬合は一般的には難しいとされるものです。そこで可能な限りの治療ができます。成長時期を過ぎれば骨格性の根本的な改善は手術する事になります。

 

・歯のはえかわりを治療に利用する事ができます。これから犬歯や小臼歯の交換が始まります。すべての歯が後からはえてくる永久歯の方が大きいという事はありません。乳歯の方が大きな歯である部位があります。それは第二乳臼歯と第二小臼歯のはえかわりです。この歯のはえかわりで少し場所を得ることができます。これによって抜歯を回避することができる事があります。これをリーウエイスペース、あるいはEスペースとも呼びます。“乳歯の時はきれいな歯並びだったんですよ”という言葉よく聞きます。乳歯の時は隙間があるぐらいの方がよいです。

 

・乳歯の早期脱落は萌出遅延を起こす。乳歯の交換時期よりも早い段階に何らかの原因で乳歯が抜けてしまう。あるいは抜かなければならなくなる事があります。その後にはえてくる永久歯の萌出は遅くなります。周りの永久歯がはえてきてもその部位の歯がはえてこないと言った事が起きます。そのままにしておくと歯がはえる場所がなくなってしまいます。

 

乳歯のはえかわりは重要です。なるべく不正咬合を重篤な状態にしないように、またなるべく永久歯の抜歯が避けられるように準備していきます。様々な施策がこの時期なら可能です。

 

小児からの矯正治療の終わる時期

ブラケットがはずれる時期の事を記載します。もっとも難易度の低い叢生などデコボコの治療でも15歳ごろです。この時期は最後方の第二大臼歯が萌出してきています。前から7番目の大臼歯で第一大臼歯の後ろの歯です。この歯より後方にあるのが第三大臼歯です。少なくともこの第二大臼歯がはえてきていなければすべての歯がそろったとは言えません。

 

もっとも長くかかる治療は下顎前突です。骨格性の下顎前突の場合は下顎骨の成長が終わらない限りは治療を終えられません。歯を並べてもその土台にある骨が前方に成長しては何もなりません。また外科矯正で手術ができる時期もこの18歳からです。これ以後は大きな成長がないだろう。安定しているという判断です。

 

最終的にはブラケットを装着して歯の位置を細かく調整する必要があります。ブラケットを装着せずに終わると言うのはかなり稀な事です。よく小児矯正という言葉があります。これはブラケットを装着する前の事を言います。しかし、これだけでは治療は終わりません。そこで追加料金が必要になります。アイ矯正歯科クリニックでは最初から最後まで拝見する料金体系しかありません。小児矯正だけで終わると治療効果は限定されたものになり、矯正治療をおこなった意味がありません。

 

長い期間装置を装着し続けるわけではありません。通院も短い間隔で1か月に1度程度です。矯正治療は早く始めれば早く終わるわけではない事をご理解ください。

成人矯正:リンガルブラケットによる治療

成人矯正治療は小臼歯などの歯を抜くか?抜かないかによって期間が変わります。リンガルブラケットを使用しても治療期間に変化はありません。歯が移動する速度を早くする事はできません。たとえアンカースクリュウを使用しても歯の移動速度が変化する事はありません。早く治るという事はありません。これはうその広告ですのでご注意ください。

 

抜歯が必要ではない場合:非抜歯治療

約1年を目安にしています。アイ矯正歯科クリニックのカウンセリングでは決して短めに治療期間を説明しません。従って非抜歯の場合は1年から2年ぐらいでしょう。と説明します。2年を超えるとのは稀な事です。早く治るという事を言って患者様を獲得しようとする歯科医もいます。私が患者様から“他の医院では1年と言われた。”と聞いても私は短くは言いません。それは例えば、患者様が1年後に海外へ行かれるとなどの予定を入れてしまえばご迷惑になるからです。治療期間は常に長めに説明します。

 

歯を抜く場合:抜歯症例

約2年から3年を目安にしてください。それ以上になる事もあります。例えば小臼歯を抜歯します。抜いた歯の大きさは約6㎜です。これが上下左右にあります。これを歯を移動させて閉鎖させます。従って非抜歯に比べて歯の移動距離が増えます。これが長くなる理由です。またゴムを使用して頂いたりの協力度や使用時間によっても左右されます。

 

保定期間:ブラケット除去後

保定とは一定期間、移動した歯をその位置にとどめる事を言います。実際には保定には終わりがありません。アイ矯正歯科クリニックでは保定は4年間ほど診させて頂いています。長いと思われるあもしれませんが歯は一生動きます。いつまで保定すれば歯が動かなくなるという答えを持っている歯科医はいません。今の歯科医学ではわかっていません。そこでなるべく長い間保定してくださいと言う事以外はありません。4年と言うのは矯正歯科専門歯科医院では長い方だと思います。そして4年後も通われている方は多くいます。最後に装着時間を減らして“たまに入れてくださいね。装着できれば後戻りしていないという事です”というアドバイスをします。

 

シカゴに留学していた時に矯正科の大学院生がマウスピース様の矯正装置を装着していました。どこからみてもきれいな歯並びでした。これぐらいの歯並びでも気にするんだ?と驚きました。少し戻ってきたのですこの装置を装着していると言っていました。マウスピース様の矯正装置はそんな程度の歯の移動には適しています。

 

 

 

福井 只美
 

このブログの執筆者
福井 只美医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医)

リンガルブラケットについては長年の経験があり、
自身で開発したダブルワイヤーテクニックを用いた治療を得意としております。                
矯正
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