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ドクターズブログ

アライナー型装置 マウスピース型装置の作用、リスク、クリニックの選び方

アライナー矯正 マウスピース矯正とは

原理は歯型から少しずつ歯を移動させた状態のマウスピースを制作します。それを装着し、さらに翌月に再び歯を動かした状態でのマウスピースを制作して装着します。これによって目的の歯の位置まで移動させます。ブラケットを歯に接着せずに治療をおこないます。

利点

・審美的です。透明の装置です。

・歯にブラケットを接着させないのでブラッシングなどは通常と同じようにできます。

・矯正歯科医のスキル・技術や特別なトレーニングが必要ない。歯科医ならだれでもできます。ただし、もし治療に失敗した場合はワイヤーとブラケットに移行する、その時は矯正歯科医でないと継続した治療はできない事に注意が必要です。

・チェアータイムが短い。治療椅子に座ている時間が短いです。それはこのタイプの装置は歯科医がその場では調節できないからです。会社で作られた装置をそのままお口の中に入れるだけです。

・同じメーカーの物ならどこで治療しても同じです。

リスク、欠点

・難症例には適応できません。わずかずつ歯を移動させた状態のマウスピースをはめるだけです。従って抜歯を必要とするような症例には適応できません。過大な期待は持たない方が無難です。

・装置を制作している人が患者様に会った事がない。患者様から直接得る情報、お顔立ちや雰囲気などは術者にとって非常に重要です。しかし、こういった装置は製作所で作られたものです。誰が、どこで、どのようにして制作しているかはわかりません。

・発音、発語が聞き取りにくくなる。装置は歯をおおっています。そのために噛んでいる面もおおってしまいます。上下前歯な噛み合わないために正常な発音は難しいです。空気が抜けるような話し方になります。

・上下の歯を噛ませるためのゴム(エラステック)が使用できない。矯正歯科医にとっては大きな欠点です。上下の歯でゴム牽引をする事ができません。セカンドオピニオンで来院される患者様でもっとも多い苦情がこれです。開咬など必ずゴム牽引が必要なタイプの不正咬合には適応できません。

・口もとは下がりません。口もとを下げるために前歯を削られた。知覚過敏が起きた。小臼歯を抜歯して前歯を後方に移動するような治療はこの装置では難しいです。従って知覚のないエナメル質の範囲内で歯を削り、その場所で前歯を内側に移動します。しかし、効果はわずかで限定的です。さらに削った部分が象牙質に達すると知覚過敏が起こる事があります。

・無理に非抜歯治療しマウスピース様装置で歯列を側方拡大したために歯茎が下がってしまった症例を診た事があります。大変お気の毒な状態でした。下がってしまった歯茎は元にはもどりません。

クリニックの選び方

・同じメーカーの装置なら費用の安いクリニックを選択する。

クリニックで制作しいるのではありません。送られてきた装置を装着するだけです。それでしたらなるべく安価なクリニックを選択してください。

・矯正歯科医が常駐している歯科医院を選択する。

矯正歯科専門医、あるいは認定医が常駐している歯科医院を選択してください。もし、アライナー型装置で治療できなかった場合に、ブラケットでの再治療が可能になります。しかし、今まで審美的な透明の装置で治療して来ました。できれば歯の裏側からリンガルブラケットで治療したいものです。ところがリンガルブラケットのできる矯正歯科医がこうしたアライナー型の装置を使用するか?は疑問です。矯正歯科医が常駐している事は保険として必要です。これしかできない歯科医のもとでは治療しないでください。

実際にはどうでしょうか?ここでもっとも信頼される団体である矯正歯科学会、公益社団法人日本矯正歯科学会の見解を以下にコピー&ペーストしてみました。

アライナー型矯正装置(仮称)について(公益社団法人日本矯正歯科学会のホームページより)

昨今、日本におきましても、カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置(以下アライナー)の使用が増加しております。
しかし、このようなアライナー型の矯正装置に関する臨床的研究は少なく、その安全性と有効性が科学的に高いレベルで明らかにされるには至っておりません。
したがって、この装置に対する社会の期待は大きいものの、全ての症例を本装置のみで治せるということは考えにくく、この治療方法に関する様々な広告内容も学会倫理規定に沿ったものであるかは不明です。
また、使用の適否の判断や不測の事態への対処、治療結果は、術者たる歯科医師の責任となります。
そのため、矯正診療に関する専門的教育(教育機関における基本研修)を修めた上で、高度な診断能力、治療技能、経験を有していることが不可欠です。
治療を受けられる際には、その治療法の利点・欠点、及び代替治療法について、十分に説明を受け、理解された上で、同意されて下さい。

 

やはりごくわずかな不正にのみ、あるいは歯を抜かなくても済むような不正にのみ適応させるべきです。同じメーカーの装置ならどこで治療しても同じです。術者による差は出ません。私はお勧めはしません。すべてはそれを導入した歯科医の責任です。

 

おそらく日本矯正歯科学会も問い合わせやクレームなどが多くてかなり困ったのでしょう。想像できます。リンガルブラケットが得意なアイ矯正歯科クリニックはこういった危うい治療はおこないません。一時的な流行りが去った後、再治療やトラブルが残らない事を祈っています。日本矯正歯科学会のホームページからのマウスピース型装置に関する見解です。必ず読んで確認してください。現実がよくわかります。

www.jos.gr.jp/news/2019/0605_13.html

 

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