歯の形態異常
歯の形態異常は歯並びに影響します。これは矯正治療後もその形態は残ります。治療に入る前に形態異常歯をどうするのか?どうすることがベストか?を患者様とよく話し合っておく必要があります。
癒合歯
2つの歯胚(歯になる原器)が融合してできたもの。エナメル質、象牙質も癒合歯、歯髄(一般的には神経と呼ばれている)も癒合している場合が多い。
癒着歯
別々の支配から生じたもので歯髄腔は別。別々の2つの歯がくっいている。
シャベル状の前歯
日本人に非常に非常に多く見られる歯の形態です。特徴的なものです。前歯の厚く特に辺縁にいくとさらに厚みが増しています。そして中央はくぼんでいます。これがシャベル状の歯と言われています。矯正治療後に歯が厚いので少し出っ歯の感じが残ります。これが欠点ではあります。
白人の方は薄くチゼルティース(chisel teeth)と言われています。“のみのような歯”だと言われています。
巨大歯
上顎の中切歯ですがとても大きな歯です。これは巨大歯と呼ばれています。矯正治療前にこの歯の大きさを将来どうするか聞いておく必要があります。もし小さくしたいのなら矯正治療後ですと隙間が開く事になるからです。
矮小歯(円錐歯、栓状歯)
上顎の側切歯によく見られます。歯の大きさ小さい状態です。矯正治療で排列した際に上下左右の歯の大きさとのバランスが問題になります。事前あるいは矯正治療中にこのままの大きさでよいのか?という事を患者様と話し合っておく必要があります。歯の大きさをかえる場合はそれを考慮した治療をする必要があります。
アイ矯正歯科クリニックのリンガルブラケットでの治療例