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ドクターズブログ

矯正歯科のセカンドオピニオン‐症例で見る裏側矯正歯科医院の選び方

CONTENTS

セカンドオピニオン

矯正治療は一生に一度の治療です。大丈夫かな?思ったら

少しでも不安に思ったら、セカンドオピニオンをお考え下さい。最近、特に注意して頂きたいのは成人なら部分矯正、床矯正、マウスピース矯正、ハーフリンガルブラケット(上だけ裏側)、小児お子様の場合は床矯正、小児矯正、マウスピース矯正です。小児のマウスピース矯正はありえません。効果ありません。一般歯科で乳歯がある時にしか効果のない治療をおこなった結果、“永久歯になったら、何の意味もなかった” “成長期が過ぎて手遅れになった”“無駄なお金を使った”こんな事はよくあります。小児矯正、一期治療なんてよばれる矯正治療です。永久歯になってからはブラケットを用いた矯正治療をおこなう技術が一般歯科医にはありません。矯正歯科医は特別なトレーニングを受けています。それに時間を費やすために一般的な虫歯の治療などができなくなります。特に注意してほしいのはマウスピース矯正です。装置制作は業者任せです。歯科医院が多すぎるための歯科不況が続いています。そこで一般歯科医でもおこなう事のできる矯正治療という新しいビジネスが増えています。歯科医にとっても患者様にとっても安易な治療の誘惑です。今回ここでご紹介する症例はハーフリンガル(コンビネーション)治療によって噛めなくなったという事を主訴に来院されました。上記と違うのは矯正専門歯科医がおこなった治療です。矯正専門歯科医ならリンガルブラケットによる治療ができるわけではありません。さらに専門性が必要になります。正直に言えばひどい状態でした。“どこもかめない”。拝見した私たちもため息と唸ってしまいました。これは酷い。明らかにリンガルブラケットの経験のない矯正歯科医が強引に歯を抜かずに治療した結果でした。私は“何とかしないと可哀そうだ”と思いました。表側のブラケットで治療できる。そんな程度の矯正歯科医に裏側からの治療はできません。2つの技術は別物です。普通の矯正歯科医が安易に手を出してほしくありません。そこでアイ矯正は一般的な表側からのブラケットによる矯正治療ならびにマウスピース矯正を行わない事にしました。上下リンガルブラケットに特化します。

ハーフリンガルで治療中でした。この状態で来院されました。

上下の歯列の写真です。見て頂くとわかりますが、入っているアーチワイヤーは売られているままの既成品のワイヤーです。ニッケルチタンという超弾性ワイヤーが何の調節もなくブラケットにセットされていました。そのために上顎の歯列弓は拡大してしまいました、下顎の歯列と調和が取れていません。通常はリンガルブラケットの場合はアーチワイヤーに細かく曲げが入れられていて調節されています。まったく調節されていません。これでは治るわけはありません。こんな事で治るのなら苦労しません。患者様の話では“毎回治療時間は15分程度、ほとんどは衛生士さんがワイヤーをしめなおして終わりです” 先生はチラッと見るだけだそうです。“そんなに忙しい歯科医院なんですか?”とお聞きしたら、“暇そうです”との答え?私には理解できませんでした。おそらくその先生にはどうしたらよいか?わからなかったのでしょう。これに懲りてリンガルブラケットは扱ってほしくないですね。

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ブラケットが小さすぎる。歯のコントロールにはブラケットに幅が必要です。

治療が成功しなかった理由の一つにブラケットが歯の大きさに比べて小さい事です。ブラケットの幅がありません。ブラケットが小さいと舌感がよい、痛くない、違和感がないと説明する歯科医もいますが、私はそうは思いません。ブラケットが小さいとブラケット間のワイヤーが露出してしまいます。ワイヤーは舌感が悪いです。ブラケットの幅が狭いと当然、歯のコントロール、歯の移動を制御する能力は落ちます。適切な大きさのブラケットは必要です。私どものブラケットはフジタの第6世代の物を使用しています。リンガルブラケットは藤田欣也先生が世界で最初に開発し治療を確立しました。このブラケットの最新の装置を使用しています。40年の間に形の変更が加えられ、もっとも適したブラケットに改良されています。dentos.co.kr/2010/xe/

歯科医からハーフリンガル(コンビネーション)を勧める場合はリンガルブラケットの治療経験を疑うべきです。

患者様に聞くと最初は上下リンガルブラケットで裏側矯正してほしいとお願いしたそうです。しかし、歯科医から下は表側にしてほしいと言われて仕方なくハーフリンガルになったそうです。矯正専門の歯科医ならできると思っていたそう思うのは当然の事です。そして経験のない歯科医はまずはハーフを試してみようとします。下顎前歯は小さな歯です。さらに細かな技術が必要になります。ハーフリンガル、コンビネーションはそういった事から生まれたものです。アイ矯正ではおこなっていません。どちらにしても中途半端です。

シュミレーション通りにはいかない。オートマティックに治る事はない。

おそらく歯型をとって石膏模型を作り、その模型を技工所、あるいは会社に送ったはずです。そして会社では最終的な歯並びをまずはシュミレーションします。患者様にそれを見せてその通りになりますという説明をします。説得力があります。患者様も理解し、その通りになるんだという夢を描きます。これはマウスピース型の装置での治療と同じです。確かに治療の最後の段階からフィードバックしているのだから大丈夫だと信じてしまいます。もしすべての症例がそうなれば、私も導入します。シュミレーションした人は患者様に実際は会った事がありません。画像処理をしただけです。治療には実際に対面しなければ得られない情報があります。シュミレーションからブラケットの接着位置を決め、その位置にブラケットが接着できるようにレジン(樹脂)でガイドが作られます。それが送られて来て衛生士、あるいは歯科医が接着します。これをインダイレクト法(間接法)と言います。リンガルブラケットに不慣れな矯正歯科医はこの方法でないとブラケットを正確な位置に接着できません。さらに既製品の超弾性ワイヤーを装着する。交換していけば想定した歯並びになる。しかし結果がこの患者様のお口の中です。簡単です。だれでもできます。実際にこれで治療が完成する患者様もいるかもしれません。すごく簡単な症例だけです。これはマウスピース矯正も同じシステムです。シュミレーションした通り順番にマウスピースを装着していく。その通りになるはずだった。しかし、ならなかった。ここで大きな問題が出てきます。実際に治療をおこなった歯科医にそれを修正する技術がありません。そんな技術があれば高いお金を業者にお支払いして、このシステムを購入しません。治療がシュミレーション通りにいかない時に歯科医に修正するだけのスキルがありません。

それなりに治ればよいという事はない

よくテレビコマーシャルなどで“プロの味”とか宣伝しています。購入された方はそれほどの期待はしていないはずです。“プロの味ではなかった”と怒る人もいないでしょう。それなりに美味しかった。期待値が低い分は満足が得られます。矯正治療はそうはいきません。“それなりに治りました。プロの仕事に近いでしょ”と言われたら満足しないでしょう。歯が並んだ。それは医療ではありません。

 

噛み合わせを見て頂きます。正面から撮影した状態です。

2分ほどで硬化する粘土のようなものを噛んで頂きました。噛んでいない事がこれでよくわかると思います。上下の歯が当たっているのは1か所だけでした。しかも1点です。歯列弓の幅がまったく合っていませんでした。これは大変お気の毒な状態でした。どこで物を食べればよいのでしょう。

横から見たところです。噛んでいません。この症例は歯を抜かずに矯正治療しています。診断は誤っています。現状は歯列が拡大してしまって出っ歯になっています。少なくとも上顎の小臼歯を抜歯してそのスペースを使って前歯を内側に移動し、歯列弓を小さく縮小する必要があります。おそらく以前の担当医はリンガルブラケットを使用して歯を抜いて治療する能力がなかったのでしょう。マウスピース型の装置でも非抜歯というのがよくあります。歯を削って口もとを後退させる。期待したほどの効果はありません。使用する装置の都合によって診断が変わって非抜歯になる事はありません。それはおかしいです。

患者様に現状を説明させて頂きました。上顎の第一小臼歯を抜歯させて頂きました。そして上下リンガルブラケットに変更しました。まだ治療途中です。私が感じているのはハーフリンガルを勧めるのはリンガルブラケットに慣れていない。経験のない矯正歯科医が勧めます。下顎は表側からだから装置は見えるし、私からすれば中途半端です。下顎前歯は小さな歯です。これを裏側からコントロールするのは難しいので表側にブラケットをつけさせてほしい。そこから始まったようです。実際にこの患者様も上下リンガルブラケットを希望されたが歯科医にハーフリンガルを勧められたそうです。“リンガルブラケット装着時の手際が悪く、初めてのリンガルブラケット扱ったようでした”と患者様は不安に思った。それでも矯正専門歯科医院だから大丈夫だと信じていたそうです。

 

今では患者様は噛めるようになったと大変感謝してくれています。しかし、2度目の矯正治療はお気の毒です。費用と時間が2倍かかりました。先日、リンガルブラケットをはずす日が来ました。長文のお手紙と過分なお礼まで頂きました。恐縮です。そこには今まで話せなかった前医院での出来事、感謝の気持ちが綴られていました。また受付、衛生士それぞれに感謝の手紙とお礼の品を頂きました。歯科医としてお役に立てたようです。明日の活力にさせて頂きます。大変ありがとうございました。

近い将来コロナが終息すればマスクがはずせます。裏側矯正の出番です。裏側矯正(リンガルブラケット)を得意にしている医院選びのコツを記載します。

コロナ禍ではマスクの着用が義務化されています。その結果、リンガルブラケットの需要が減少しています。それは当然の事です。マスクで口もとが見えない。今のうちに歯並びをあるいはプチ整形をと考える事でしょう。リモートワークもそれを助長させるかもしれません。しかし、矯正治療は年単位の治療です。いつかマスクが義務化ではなくなるはずです。それをお考えになればリンガルブラケットによる治療もあると思います。如何でしょうか?

矯正専門歯科医院である事

矯正治療の中でもっとも高いスキルが必要です。一般歯科で虫歯の治療を主におこなっている歯科医師に治療はできません。たとえ矯正歯科学会の認定医も持っていると言っても一般歯科と矯正専門歯科医院では違います。矯正治療に自信がなければ矯正だけで開業するような事はしません。さらに初診カウンセリング時に裏側から治した治療例を患者様と一緒に見ながら解説することができる。もしそれをしないようでしたらその歯科医院では裏側矯正については期待しないでください。おこなっていません。最近になって“裏側矯正は可能だが治療期間がかかる”と言った嘘の説明をする矯正専門医院があります。歯の移動速度は変わりません。アンカースクリュウを使用しても変わりません。裏側から治療ができないので表側の治療に誘導しようとします。悪質な行為です。

症例が掲載されていない。わずかなケースだけ使いまわしている。そういった歯科医院ではリンガルブラケットによる治療を実際にはおこなっていません。

まずはホームページをじっくり見てください。実際におこなっていなくても、裏側矯正はどの矯正専門歯科医院のホームページに紹介されています。悪い世の中と言えばそうなると思います。“できもしない広告はしないでほしい”と思います。患者様には大変な迷惑になります。私どものホームページにマウスピース矯正に関する掲載はありません。治療効果に疑問を持っているのでお勧めはしません。一般的な表側からの白いブラケットを使用した治療も掲載していません。これも現在は受け付けていません。裏側の矯正治療だけです。他医院で “あなたの歯並びでは裏側に装置がつかない”あるいは“よく治らない。装置を噛んでしまう”とネガティブな説明をしてあきらめるように言われたら。是非アイ矯正に来てください。裏側矯正治療がアイ矯正ではスタンダードです。

待合室にはお子様ばかり、子供の矯正治療に力を入れている歯科医院は避ける

リンガルブラケットが治療対象にしている患者様は主に成人の方です。吹奏楽をしている患者様は中学生でもいます。従って待合室でお子様に会うと言うのは稀な事です。小児を扱う矯正歯科医院と成人矯正を扱う矯正歯科医院を分けるべきだと思います。私どもの歯科医院にも小児の患者様はいます。もちろん治療は可能です。小児を得意にしている矯正歯科医にとっては成人矯正、まさに成人矯正の中の成人矯正であるリンガルブラケットによる治療は苦手なはずです。お時間をお取りしてしっかり治療するので待合室に患者様どうしが重なるという事はありません。完全予約制で最低でも1時間お取りして治療します。お待たせする事もありません。必要な時間をお取りして拝見しています。

一般的な矯正歯科専門医院とリンガルブラケットを使用した裏側(舌側、内側)矯正の歯科医院は本来は分けるべきものです。現在、アイ矯正では表側からの一般的な矯正治療を受け付けていません。

矯正専門医でもリンガルブラケットを扱えないのが普通です。リンガルブラケットはどこで研鑽を積んだか?が肝心です。誰に教えて頂いたか?“自分で独学で学びました”なんて事はありません。天才ですか?とお聞きしたくなります。矯正治療には徒弟制度があります。何年もかかる矯正治療を習得するのに数か月なんて事はありません。何年も必要になります。リンガルブラケットができる先生がいなければ成り立ちません。大学病院でおこなっていないのはそのせいです。大学でリンガルブラケットのできる教官がいない事、研修期間が2,3年では短すぎてできるようにはなりません。統計を取ったわけではありませんが、裏側からの矯正治療ができる矯正歯科医は矯正専門歯科医の1%に満たないという事を聞いた事があります。

一度の治療にどれだけの時間を予定しているか?必ず確認してください

歯科医院は予約制です。予約制というのは予め治療にどれぐらいの時間がかかるかを予測して予約しています。患者様それぞれに治療時間が決まっています。例えば一般的な虫歯の治療では20分に1人とかです。予約を取る時に枠にはめるように予約を取ります。裏側矯正の場合、アイ矯正では1コマは1時間です。従って10時の次の予約は11時といった具合です。10時30分という予約はありません。受付に “次回2コマでお願いします”と言えば2時間だという事です。私はこれぐらいの時間をかけるのは当然だと思っています。もちろん2時間口を開けっぱなしという事ではありません。歯科医院によってこれは違います。歯科医のスキルと考え、そして大きく関わるのは経営です。例えば都内の一等地で開業しているとします。家賃は高額になります。華美な内装の歯科医院もあります。スタッフの給料も支払わなければなりません。そうなれば治療費を上げるか、患者様に対するコストカットをするかです。1時間に2人治療するのと1人では2倍違います。患者様にとっては大きな問題です。

担当医制:いつも同じ矯正歯科医が治療する事

毎回同じ歯科医が担当するのが好ましいです。歯科医がかわると治療方針が微妙に変化するために無駄な治療をされる事があります。“行き当たりばったり”の治療は最悪です。また責任の所在もわからなくなります。よくあるのが一般歯科で1か月に1度、週に1度矯正の先生が来ますというものです。出張してくれてラッキーと思う患者様もいるかもしれませんが、実際は違います。その日に矯正の患者様が集められています。担当医は多くの患者様をこなさなければなりません。必ずその日に行かなければなりません。都合が悪くなると次にその先生が来る日まで治療が延びてしまいます。結果的には治療期間が長くなります。歯科医院が矯正専門歯科医院ではないために、材料や器具、設備が整っていないという事もあります。担当医はアルバイトの矯正歯科医です。大学の医局の若い先生という事が多いです。年単位でかかる治療ですが、最初に診断した担当医が最後まで治療してくれるのか?確認しておく事をお勧めします。担当医が開業したりするといなくなってしまいます。必ずしも同じ治療をするとは限りません。またブラケットが外れたりした時に急患で診てくれるか?も重要です。普段は虫歯を治療している歯科医が急患に対応ができるか?は疑問です。

選んではいけない歯科医院

マウスピース系の矯正装置だけの歯科医院は避ける:マウスピース矯正専門

マウスピースで歯を動かす、矯正治療をするというのが流行っています。患者様にとってとても受け入れやすいです。すべての不成咬合が治療できれば夢のような話です。それなら私もおこないます。しかし、現実はどうなのでしょうか?私が解答者をしていたネットの質問コーナーにも毎日のように質問があります。公益社団法人日本矯正歯科学会のホームページにもマウスピース様装置に関する見解というのが1ページ目にあります。正直に申しあげてトラブルメーカーだからでしょう。マウスピースでどうしても治療したければリンガルブラケットもおこなっている矯正専門歯科医院を選んでください。マウスピース矯正を選ぶ理由に装置が目立たずに治療できるというのがあります。もしマウスピースで治らなければリンガルブラケットで治療するという選択肢があります。表側に通常の白いブラケットは装着するのは嫌なはずです。ここで注意ですがリンガルブラケットでの治療が得意な歯科医がマウスピース治療を勧めるか?かなり疑問です。きちっとした治療をおこなう矯正歯科医があえて安易な装置に手を出すと言うのは考えられません。因みにアイ矯正ではマウスピース矯正はおこなっていません。ホームページに掲載もしていません。リンガルブラケットで治療ができるのにトラブルの多い装置を選択しません。私は患者様とのトラブルは大変なストレスになります。お互いに不幸です。

リンガルブラケット(裏側矯正、舌側矯正)の治療例を見せてくれない

実際にはリンガルブラケットを扱っていない可能性が高いです。治療ができるのなら自慢ではありませんが“こんな症例も治しました”と言った武勇伝があってもよいですね。それがない。あまりお勧めしない。治らない。時間がかかると言った言い訳を並べる歯科医院は避けてください。期待しない方が無難です。

部分矯正、床矯正をメインにしている一般歯科医院

部分矯正というのは前歯だけ、臼歯部だけの一部にしか装置をつけない事を意味します。患者様の中で勘違いされている方がいます。“前歯を治したい”これは部分矯正ではないのか?これは部分矯正ではありません。何に対して動かすかという所が部分矯正にはありません。前歯を内側にさげたいのに前歯だけにしか装置がついてない。これでは内側に牽引する事はできません。臼歯部から前歯を牽引するので、臼歯部に装置が必要です。部分矯正という言葉を間違ってとらえていると大変な失敗をします。部分矯正は一般歯科で特におこなわれています。全体的な矯正治療をおこなうだけのスキルがない。部分矯正しかできない。料金は安価。もし満足いかない治療結果だとしても全体的な本格的な矯正治療の勉強をしていないので解決する事ができません。床矯正についても同様です。床矯正と言うのは小児でよく使われる取り外しのできる装置の事です。特別な装置ではありません。矯正歯科医な誰でもできます。成人にはむきません。歯を前に出す、後に下げるぐらいの移動しかできません。ブラケットとワイヤーによる治療は歯を三次元的に正確に移動させる事が可能です。床矯正もマウスピース矯正同様に歯型をとって業者に発注するだけなので歯科医に特別なスキルは要りません。矯正歯科医になるには長年の教育と経験が必要です。そういった苦労をせずに矯正治療をできないか?考えるだけ無駄です。

リンガルブラケットだけをおこなう事をアイ矯正が選択した理由

以上、私の経験と私見も含めてストレートに記載させて頂きました。毎日、リンガルブラケットを扱っている歯科医にとってはリンガルブラケットの治療は普通の治療です。またスタッフも慣れています。たまに裏側をやるというのは特別な治療です。スタッフも慣れていません。それは失敗につながる事だと思います。最近になって医科の病院である特定の疾患だけを扱う病院があります。例えば副鼻腔炎です。耳鼻咽喉科ではなく副鼻腔炎の手術だけを専門におこなう医院です。そこには副鼻腔炎の治療に関するすべてが準備なされています。おそらく耳の治療はしていないと思います。アイ矯正の副院長も副鼻腔炎の手術の経験があります。一般的な耳鼻科に長期間通院していましたが治りませんでした。ある時、担当医から副鼻腔炎専門の病院ができから受診するように紹介状を書いてくれました。耳鼻科の医師から耳鼻科の紹介です。そして手術受け、今は完治しています。整形外科も脊椎専門の病院があります。毎日同じ種類の手術をしているはずです。医師もスタッフもそれに特化しています。慣れています。安心です。少し料金は高いかもしれません。それは自信です。アイ矯正は現在は表側からの一般的なブラケットを用いた治療の受付いません。それはどこの矯正歯科医院でもおこなっています。上下リンガルブラケットを使用した矯正治療のみ受け付けています。近い将来コロナが終息、あるいはコロナが一般的な風邪レベルになる事でしょう。マスクをしているから表側のブラケットで治療というのもよいですが、矯正治療は長期間を要する治療です。急速に減少しているコロナ患者の数を考慮するとそう遠くない時期にマスクがはずせる事でしょう。それを考慮して頂ければリンガルブラケットを選択という事はあります。アイ矯正は1か月に5名程度の新患しか受け付けていません。丁寧な治療を心がけています。

福井 只美
 

このブログの執筆者
福井 只美医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医)

リンガルブラケットについては長年の経験があり、
自身で開発したダブルワイヤーテクニックを用いた治療を得意としております。                
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