日本矯正歯科学会から日本矯正歯科学科指導医、認定医の更新用の書類が届きました。
日本矯正歯科学会の日本矯正歯科学科指導医、認定医は矯正歯科医院を選ぶ一つの目安になります。認定医は矯正歯科医なら持っています。
私が日本矯正歯科学科指導医を最初に登録したのは2000年9月です。2011年までは大学の職員でしたので、当然、認定医、さらには日本矯正歯科学科指導医の資格を取得していました。日本矯正歯科学科指導医が在籍して初めて他の医局員が認定医の申請ができます。院長の認定医、副院長である私の日本矯正歯科学科指導医更新もすぐに書類は郵送で提出しました。これから審査があるようです。
今回は4回目の更新になります。今の任期は2014年から2019年末までの5年間です。5年に1度の間隔で更新する必要があります。日本矯正歯科学科指導医の更新条件は認定医に比べて厳しいです。必要事項の要旨を記載します。
1.学会に参加したポイント、指導者講習会に出席している事
2.筆頭著者である論文、論文がなければ症例を提出する事
学会が認定した矯正治療に関するジャーナルに投稿した論文のコピーの提出。
上記事以外に今回はホームページ倫理審査という調査書が同封されていました。私どもアイ矯正のホームページは法律の改正に準拠するためにこの3月に新しくかえたばかりです。この中で目に付いた事を以下に記載します。
・最新、最先端、最良、最高、県内唯一、県内一などの表現について、たとえ事実であったとしても、他の医療機関より優良であることを広告する比較広告はできません。
・比較的痛みが少ない、治療期間が短い、○%は抜歯をしない、不定愁訴が治る等の表現について、何と比較して痛みが少ない、治療期間が短いか不明であるため、「客観的事実が証明できない事項」として誇大広告に該当する可能性があるため掲載できません。
・プチ矯正、ブライダル矯正、スピード矯正などの表現について
「プチ~」といった短期間で行える、身体への負担が比較的少ない、費用も手軽であるといった事実を不当に誇張いた表現や誤認させる恐れがある表現は、誇大広告に該当する可能性があります。その他のものも同様です。
・イン○ザラインプラチナドクター、インコン○ニート認定ドクターなど
営利企業が認定している資格は客観的かつ公正とは言えず、不当に誘引する恐れがありますので、誇大広告に該当し掲載できません。
他にはキャンペーン、無料相談は条件付きで可、無料検査は一切掲載を認めない。テレビやメデイアに取り上げられた。といった掲載も不可でした。細かな指摘がありました。多くは常識的な内容です。私どもアイ矯正のホームページは誤解されやすいリンガルブラケットを用いた治療を啓蒙し説明するために開業した24年前からこの治療法について記載してきました。今回のホームページのリニューアルでは法律に準拠する形にこだわり、専門家のアドバイスを頂いて作り直しました。特に気を付けたのは症例報告です。症例報告は矯正治療を考えている方には実際に目にする事のできる重要な項目です。これについては治療前後を掲載せずになるべく詳しい記載をする事にしました。私どもは治療前と治療後がある程度進んだ時点での写真で構成する事にしています。おそらく学会も美容系のようなトラブルを避けたいのだと思います。使用前、使用後だけを掲載していると誰もがこうなると言った勘違いが生まれます。この患者様がどうなっていったのかを見ていただいて判断材料にして頂けば幸いです。
情報量が多く、多様な時代です。患者様は多くある歯科医院の中で信頼のできる一軒を選択しなければなりません。これは容易な事ではありません。