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10代の歯科矯正の必要性とリンガルブラケット(裏側矯正)の有用性

10代からリンガルブラケット(裏側矯正)がどうして必要なの?

利点

クラブ活動の障害をなくす:運動部の場合

コンタクトスポーツ:柔道や空手、バスケットボールなどもこれに含まれると思います。表側にブラケットを接着していたために唇の内側の粘膜をブラケットによって傷つける場合があります。こんな時に裏側からのブラケットは有効です。アメリカンフットボールやラグビーなどは脳震盪を防止するために簡単なマウスピースを装着してプレイしています。表側の装置ではブラケットとマウピースが接触するために治療できませんが、裏側の装置は比較的歯の切縁から離れたところに装着するので治療ができる可能性が高いです。

吹奏楽

楽器を口で吹いて音を出す。私自身はまったく演奏した経験がないので詳細にはわかりませんが、以前から吹奏楽をおこなっている学生の患者様はいます。吹くという行為の妨げになりません。

治療例:No. 308 10代でも舌側矯正(裏側矯正)

学校生活の障害にならない

アメリカのように学校に行けば当たり前のようにブラケットを装着して矯正治療をしているという環境は日本にはありません。アメリカでは白いブラケットですら必要がない事があります。“目立つ”といった事を嫌う傾向のある日本においては、ブラケットが歯についている事を嫌がります。また人と違う事で“いじめ”の対象になる。お友達から色々な事を言われるなど大人にはわからない事情があります。矯正治療には最適な時期なのにその機会を逸してしまいます。リンガルブラケットなら周りの人に気づかれずに治療が可能です。

ブラッシングが心配

歯の表側の表面にブラケットを装着する場合と違って、ブラケット周りから虫歯になる事はありません。表側の一般的なブラケットでは、唇が被さっているのでブラケット周りを食後にしっかりとブラッシングしないとプラークが停滞してしまう事になります。リンガルブラケットの場合、ブラケット周りをおおっている物はありません。唾液がシャワーのように出てきます。舌が清掃してくれます。リンガルブラケットでブラケット周りから虫歯になった経験はありません。

非抜歯になる率が高い

乳歯がまだ残っている段階を混合歯列期と言います。乳歯の中でもっとも大きい第二乳臼歯は永久歯の第二小臼歯とはえかわります。第二乳臼歯は第二小臼歯よりもかなり大きな歯です。はえかわりの時に残った場所を取っておければ、その場所を使って前歯を排列させる事ができます。このスペースをEスぺース、リーウエイスペースと呼びます。非抜歯で治療を終える事ができる可能性が増します。そのままにしておけば後方の大臼歯が前方に移動してその場所はなくなってしまいます。第一大臼歯(6歳臼歯)の後方には第二大臼歯があります。そしてさらにその後方には親知らず(第三大臼歯)があります。

装置に適応するのが早い

裏側は話にくいのではないか?と思われているかもしれません。成人の患者様でも慣れます。さらにお子様の適応能力は成人と比較にならないほど高いです。慣れるのは早いです。

欠点

費用が表側に比べて高額になります。1.5倍が目安です。また、どの矯正専門歯科医院でも治療が可能という事はありません。欠点として考えられる事はこれぐらいです。

治療例

この患者様は13歳1か月の時にお母さまと一緒に来院されました。学校ではバスケットボールを頑張る女子です。

骨格的には少し下顎前突の傾向が見られました。この状態から非抜歯で治療を開始しました。

イクステンションリンガルアーチを用いて第一大臼歯を後方に移動して、前歯を排列させるためのスペースを作りました。第二大臼歯が萌出していなかったのでこれが可能でした。その後、約2年ほどリンガルブラケットを装着して治療を終えました。第二大臼歯が萌出して咬合する事を見極めたブラケットをはずしました。現在は保定中です。

 

第二大臼歯は14歳頃に萌出して来ます。この歯が咬合するか確認して治療を終える必要があります。今は保定装置を使用してくれています。

福井 只美
 

このブログの執筆者
福井 只美医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医)

リンガルブラケットについては長年の経験があり、
自身で開発したダブルワイヤーテクニックを用いた治療を得意としております。                
矯正
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