治療例No.180 重篤な八重歯

来院時の写真

気になっている点（主訴）： 八重歯

上顎の前から2番目の前歯（側切歯）が内側に入り込んでいます。一般的な八重歯は上にあがったままなのですが、この患者様は下までさがって来ています。そのためにさらに側切歯が内側に入ってしまい、正面からはわずかにしか見る事ができません。この前歯の状態を周囲の方に気づかれずに治療したいという事でアイ矯正歯科クリニックに来られました。

この第二小臼歯には冠かぶさっています。これはすでに神経が取られている歯です。歯の価値としては低いです。さらに将来抜く事になる可能性も大きいです。こういった場合は前から4番目の第一小臼歯を抜歯するかわりにこの第二小臼歯を抜歯します。

この症例には不利な事になります。八重歯は3番目の犬歯です。この歯を排列するにはすぐ後の第一小臼歯を抜歯したほうが治療には有利に働きます。しかし、冠がかぶっていればこの歯を抜く事になります。いつものように治療が進んだ状態をお示します。

治療中の写真

いかがでしょうか？冠がかぶせられていた第二小臼歯はなくなりました。これで冠のかぶさった状態の悪い歯がなくなりました。上下リンガルブラケットが装着されています。歯もきれいに並びました。