Case No.132
受け口治療例非抜歯(仮)
女性 20代 東京都葛飾区
治療例No.140 左右非対称症例 非抜歯
来院時の写真
気になっている点(主訴): 左右の非対称性 受け口
左右非対称です。珍しい患者様です。左右非対称の治療は難易度の高い治療です。
成人の患者様は骨格を治療する事は手術を行う以外には治せません。
しかし、手術の適応症になるのはかなり大きな非対称性がなければなりません。
それはわずかな移動であれば手術の誤差の範囲に入ってしまうからです。
この患者様も左右非対称を治したくて来られました。左側だけが中に入ってしまっています。これを何とか歯で解決しようと試みました。
治療中の写真
左側が内側に入っていますが、右側は正常です。お顔の正面像が曲がって見えます。
歯は抜かずに治療しました。左右対称になってきました。歯列の幅などを調整することによって改善しました。正中線も一致しました。あと少しで装置が外れます。
やはり長期間非対称でしたから少し骨格にも影響があったようです。
これから保定に入ってなじんでくるとはずです。
今回も表側には装置を一切装着しませんでした。
アンカースクリュウなどは使用していません。
お顔はお見せできませんが、左右対称なきれいなお顔立ちになりました。
掲載に協力してくださってありがとうございました。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
正面非対称症例
左右非対称でした。正中線の不一致、左側の反対咬合と狭窄歯列弓です。
抜歯部位 : 非抜歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
骨格性の左右非対称は手術する以外は治療できません。しかし、歯の角度をかえる事によって代償する事はできます。
治療期間 : 15か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
矯正装置は左右対称に矯正力が加わります。作用があれば同じ量だけ反作用があります。そこで左右非対称な症例は難しくなります。この患者様もそうでした。すべての治療はリンガルブラケットで裏側からの治療で終えました。周囲の方には治療をしている事は気づかれません。