Case No.88
乱杭歯治療例
女性 30代 横浜市神奈川区
治療例No.92 八重歯 乱杭歯
来院時の写真
気になっている点(主訴): 八重歯 内側にある側切歯
歯並びの悪さは決して左右対称とは限りません。この方は左側から見ると一見きれいに並んでいますが、右側から見ると八重歯になっています。そして下の歯はデコボコしています。
こういった場合の診断は難しくなります。アイ矯正歯科ではなるべく歯を抜く本数を少なくする努力もしています。そこでこの方の場合は右側の小臼歯2歯だけを抜いて治療をすることにしました。
治療中の写真
どうでしょうか?患者様の左側だけ上下1歯づつ小臼歯を抜歯しました。左側に限局した叢生があったためです。あと少しでば装置が外れます。残念なのは上顎左側側切歯が摩耗して先端が削れています。
通常、抜歯症例では上下4歯の抜歯が普通です。こうして何とか2歯だけで治療が完成しました。患者様も喜んでくださいました。
いつものように抜歯以外の外科処置は行っていません。アンカースクリュウなどは使用していません。
掲載に協力していただきありがとうございました
皆様の参考になるとよいです。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
左側に限局した叢生症例
左側に限局した叢生がありました。そこで場所を作るために左側だけ上下小臼歯を抜歯して治療しました。正中線の偏位にも注意が必要です。
抜歯部位 : 上下左側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
左側のみ小臼歯を抜歯しました。通常はおこなわない抜歯部位です。最終的な咬合に気を付けて治療しました。
治療期間 : 29か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
通常、矯正治療では左右対称に小臼歯を抜歯します。しかし、この患者様の場合は左側に限局した排列スペースの不足による叢生がありました。そこで歯列弓のバランスを考慮しながら左側の小臼歯だけを抜歯して排列しました。すべての治療はリンガルブラケットを使用して裏側から治療しました。