Case No.168
出っ歯乱杭歯過蓋咬合治療例
女性 20代 横浜市鶴見区
治療例No.177 八重歯で過蓋咬合(大変深い噛み合わせ)
来院時の写真
気になっている点(主訴): 八重歯 過蓋咬合
この患者様はたいへん難易度の高い症例です。
理由を以下に記載します。
・上顎の八重歯である犬歯が完全にブロックアウトされています。
・下顎についても右側犬歯、左側第一小臼歯が完全に歯列から外れています。
・上顎前歯のかみ合わせが深く正面からでは下顎前歯が確認できません。
小臼歯(前から4番目の小さな臼歯)を抜歯して治療しました。
1本の歯を抜いただけでは排列できないほどスペースが不足していました。
さらにリンガルブラケットは上顎前歯には最初は装着できませんでした。
では排列してきた状態をご覧いただきます。
アイ矯正歯科クリニックには難易度の高い患者様ばかり来院されます。やりがいがあります。
治療中の写真
いかがでしょうか?上下リンガルブラケットで治療をしています。あと少し整えればブラケットは外れます。
この患者様のおもしろいエピソードを付け加えさせてもらいます。患者様にはご兄弟がいます。ご両親は矯正治療の効果に治療中気づかれていたそうです。とても感心してくれていました。しかし、ご兄弟は気づいてくれません。最終的には矯正している事を話したそうです。
これは何よりも装置が見えないために起きる事です。"気が付いてくれない" それぐらいのレベルの治療が可能です。治療にたいへん協力的な患者様でした。私も来院されるのを楽しみにしていました。
アイ矯正歯科クリニックではアンカースクリュウやインプラントは使用していません。もちろん外側には装置を使用していません。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
重度な前歯部叢生を伴った過蓋咬合
八重歯、叢生に目が行きがちですが、実際には正面写真から下顎前歯を見る事ができません。過蓋咬合です。これは上顎前突に分類されます。初めは上顎前歯の裏側には装置は装着できませんでした。上下の小臼歯4本抜歯させて頂きました。大変満足してくれました。
抜歯部位 : 上下顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
小臼歯を抜歯しても排列する場所がたらないぐらいです。治療中のう蝕に注意します。
治療期間 : 32か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
小臼歯を抜歯してできる隙間に何とか八重歯である犬歯を排列しました。治療は成功しました。抜いた歯の場所を有効に利用するできるのはアイ矯正歯科クリニックのリンガルブラケットだからです。こういった厳しい症例を得意にしています。