Case No.10
出っ歯
女性 30代 千葉県成田市
治療例No.12 著しい上顎前突
来院時の写真
気になっている点(主訴): 出っ歯 深い噛み合わせ
この患者様はoverjet が11.0㎜、overbiteが7.0㎜でした。overjetというのは上下前歯の水平方向の差です。overbiteは垂直方向の差になります。どちらも大きな値です。正常値は両方とも2.5㎜程度です。よく他の患者様がすごいで出っ歯と言っても1㎝を超える事は実際にはありません。お口の中ではとても大きな値に感じます。
この患者様は普段唇に力を入れないと歯が外に出ています。唇に力を入れる下の顎の所に梅干しができます。口唇閉鎖不全といった状態です。この状態だと寝ている間は歯が出ています。歯と歯茎は乾燥してしまい、う蝕や歯周病に大変なりやすいです。乾燥はよくありません。
患者さんは成人の女性です。千葉県からの来院でした。アイ矯正歯科に他府県から来られる患者様の率が高いです。
治療中の写真
上顎の第一小臼歯のみ抜かせてもらいました。先ほど説明しました。overjetもoverbiteも正常値です。リンガルブラケット(舌側矯正)はこうした症例を得意にしています。
アンカースクリュウなどは使用していません。見てわかる通り表側には装置は装着していません。リンガルブラケットを用いてすべて裏側から治療しました。周囲の方は気づかなかったはずです。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
上顎前突
典型的な上顎前突です。歯は前方に傾斜していて噛み合わせも深いです。
抜歯部位 : 上顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
上顎前歯の後方への移動量が大きい症例は歯根吸収に注意が必要です。なるべく弱い力を使用して治療します。
治療期間 : 30か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
まずは下の歯に装置を装着して治療を開始しました。初めは上の前歯にブラケットを着ける事ができません。下の前歯と噛んでしまいます。半年もすれば上の前歯にも装置が装着可能になります。全体的には2年で治療をおえました。大変協力的な患者様でした。“私がアイ矯正では一番の出っ歯ですよね?”と聞かれました。違います。実は3番目ですよとお答えしました。本当の話です。