Case No.99
出っ歯上下顎前突開咬治療例
女性 20代 横浜市鶴見区
治療例No.104 正常咬合ではありません上下顎前突です。
来院時の写真
気になっている点(主訴): 出っ歯 口もとの突出感 横顔
リンガルブラケットを最初に世界に発表した藤田博士にお聞きした事があります。
私「もっとも治療効果のある不正咬合はなんですか?」
藤田先生「リンガルブラケットの場合は上下顎前突だよ。」
前回103回は開咬でした。今回は純粋な上下顎前突が仕上がって来たのでご紹介します。実は正常咬合だと思っている方もいます。良く見ていただけるとわかるのですが
小臼歯あたりの歯が前に傾斜しています。小顔な患者様なんですが歯列は非常に長いです。患者様は歯並びを治したいのではなく、口元を下げたいのがご希望です。横顔を治したいのです。上下顎前突の患者様の口の中にはデコボコとかありません。それは歯列が大きいので歯はすべて並んでいます。歯を抜かないで治療した後こんな状態で悩んでいる方もいます。これは上下顎前突という不正咬合です。大変見識の高いレベルの高い患者様です。
治療中の写真
デジカメの調子が悪く少し変な色彩になってしまいました。上下顎前突を治療するには小臼歯を抜歯する必要があります。そして歯列を小さくしてきます。お見せできないのが残念ですがもっともよく変化したのは口元です。口元はビッシっと中に入りました。口元が中に入ったためにこの方にはほうれい線がありません。偶然かもしれませんがしわがありません。
藤田先生の言われるように上下顎前突はよく治ります。“最近になって上下顎前突が不正咬合なんだ?口元は引っ込むんだ?”という事に気が付かれた患者様が来院されるようになりました。
口が閉じにくい、歯がいつも出ている。この状態は歯が乾燥して齲蝕や歯周病にもなりやすいです。
アイ矯正歯科クリニックの症例報告に協力していただいてありがとうございました。仕上がりにとても満足してくださいました。
アイ矯正歯科クリニックではアンカースクリュウを含む外科処置は行っていません。
口元が出ている事をあきらめないでください。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
上下顎前突
上下の前歯が等しく前方に傾斜しています。口元が突出していて、典型的な上下顎前突です。
抜歯部位 : 上下顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
前歯部の後方への移動量が大きいです。歯根吸収に注意が必要です。
治療期間 : 32か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
上下第一小臼歯を抜歯してできたスペースに前方の歯を移動させて治療しました。もっとも変化したのは口元です。