Case No.38
出っ歯上下顎前突治療例
女性 40代 横浜市鶴見区
治療例No.42 高齢社会 歯周病後の矯正治療
来院時の写真
![](https://ai-kyosei.or.jp/wp/wp-content/uploads/2013/04/1558-A-1.jpg)
気になっている点(主訴): 出っ歯 歯周病
右側の中切歯(前歯)は飛び出てしまい歯周ポケットも深い状態です。
日本はすでに高齢者社会です。矯正治療と言えば昔は成長期の学童に限られていました。
しかし、すでに成人矯正が言われ、そして今は高齢者の矯正治療になろうとしています。
若い時分に獲得したきれいな歯並びを一生維持しておきたいと思うのは当然のことです。
さて、今回ご供覧する症例は歯周病(歯槽膿漏)に罹患している方の矯正治療です。
口を閉じた状態でも前歯が下唇の上に乗って外に飛び出てしまいます。。
どれぐらい前歯部が前に出てデコボコしているかがわかります。
そのため歯肉はいつも唇では守られず、乾燥し歯周病をさらに悪化させています。
歯が乾燥するために歯の裏側にはいつも着色がついてしまいます。
歯周病科で開業している先生がたと治療計画を考えました。
これを学際的治療と言います。
それぞれの専門家が一人の患者さんの治療を考えおこないます。
もちろんこの前歯はこのままでは維持できません。
数年もたたずに抜歯です。
歯も動揺しています。
リンガルブラケット(見えない矯正治療)なら患者さんはやってもよいと言ってくれました。
ではリンガルブラケットをはずす前のお写真をお見せいたします。
治療中の写真
![](https://ai-kyosei.or.jp/wp/wp-content/uploads/2013/04/1558B-1.jpg)
いかがでしょうか?
私は大成功だと評価しています。
見違えるようです。
前歯を内側へ入れることによって歯は骨の中に移動しました。
歯石除去やプラークコントロールをおこないながらの治療でした。
歯周組織も安定しほぼ完治しました。
ポケットもありません。
毎回のブラッシング、スケーリングなど歯周ケアは衛生士さんが一生懸命おこなってくれました。
詰め物が多かった臼歯部(おく歯)と前歯は治療してあります。
歯が動くと隠れていた虫歯が出てきました。
そのため矯正後には治療しました。
あのまま放置しておけば歯周病で前歯は失っていました。
治療後患者さんは涙を流し喜んでくださいました。
私も感動した症例の一つをご供覧できて大変うれしいです。
リンガルブラケットは成人矯正の切り札です。
「もし、ここに来なければ歯を失っていました。」
「もし前歯がなければ人生が変わってしまう。」
とまて言ってくださいました。
掲載に喜んで協力してくださいました。
ありがとうございました。
あきらめないでください。
一度ご相談ください。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
歯周病に罹患した上顎前突
重度の歯周病です。唇を閉じても歯が飛び出しています。歯肉が乾燥し歯周病、う蝕の原因になります。リンガルブラケットを用いて矯正治療しました。
抜歯部位 : 上顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
歯周病に罹患しています。毎回来院時にブラッシング指導、スケーリングを行います。歯周病は歯並びから来るものもあると思っています。
治療期間 : 30か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より