Case No.350
開咬治療例非抜歯(仮)
女性 20代 神奈川県藤沢市
治療例 No. 358 不思議なかみ合わせ 難症例 開咬
来院時の写真

気になっている点(主訴): 噛み合わせ
大変珍しい、出現率の少ない開咬症例です。おそらく1万人に1人いるか?ぐらいではないでしょうか?私は過去に出会った事はありません。従ってこれぐらいの出現率だと思います。開咬は前歯部が大きくあいて噛んでいない。前歯部開咬が一般的です。しかし、この患者様は前歯部はそれほどの開咬ではなく犬歯から小臼歯にかけての側方歯群が開咬です。開咬は一般的にも出現率が低く、難易度は高いです。従って経験のない歯科医は治療してはいけません。
この患者様の開咬はその成り立ち、原因がわかりません。単純な前歯部開咬とは違います。
治療中の写真

終わりに近い時点です。しっかりかみ合わせができてきました。実はこの患者様は歯科医です。とても綺麗な歯をしていて、過去に治療痕はありません。とても優秀な大学の出身です。聞いたところによると大学の矯正歯科に行った時に“うーん”と言われて治療しようとは言われなかったそうです。だと思います。これはかなり経験がないと出会った事のない症例です。しかし、私は最初にお口の中を拝見した時に治る、あの治療法をすれば治るという確信がありました。患者様の協力度の高さは間違いありません。そこでマルチループという1980年代に表側の矯正治療では大変話題になった方法をリンガルブラケット(裏側矯正)で行いました。大変うまくいきました。治療期間もわずか1年でした。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
側方歯群の開咬
マルチループを下顎歯列に適応させました。この方法は歯と歯の間すべてにループを曲げていきます。これを裏側矯正でおこないました。実は過去にも数例おこなった事があります。ワイヤー曲げは大変ですが作用は絶大です。このマルチループは開咬の治療法として一時期を築きましたが、曲げる手間がかかる。表側の治療では審美的ではないなど、今はあまりやられていない治療法になります。手間を惜しんでは矯正治療は成功しません。常にベストを尽くします。
難症例、他の矯正歯科医院で困難と言われた症例だけ来て頂けるとうれしいです。私ども歯科医院は1時間枠で治療します。流すような治療、待合室に人があふれているような事はありません。
抜歯部位 : 非抜歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
リスクはありません。治療が成功するかは患者様の理解と協力が必要です。
治療期間 : 12か月
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より