Case No.298
出っ歯乱杭歯治療例
女性 20代 平塚市
治療例:No.306 過剰歯、埋伏歯、乱杭歯、口もとが出ている
来院時の写真
気になっている点(主訴): 乱杭歯 口もとの突出
口もとが出ています。検査の結果、上顎左側犬歯が埋伏しています。そして側切歯と第一小臼歯(2番目と4番目)が接触しています。犬歯の手前には過剰歯もあります。そのために上顎前歯の正中が左にずれています。さて困りました。口もとを下げるには前歯を内側に移動させる必要があります。しかし、そのために抜歯できる歯は上顎右側第一小臼歯だけです。1本しか抜歯できません。リンガルブラケットは歯を内側に移動する事を得意にしています。それでも心配でした。
さらに埋伏している犬歯と過剰歯を抜歯する時に隣接する側切歯の根尖を傷つける恐れもありました。経験豊富な口腔外科医に依頼しました。それでも心配だったので当日私も診療所を訪ねました。失敗するわけにはいかない。そんな気持ちで必死でした。
治療中の写真
口もとは内側に下がりました。流石はリンガルブラケットです。後方移動とデコボコ、乱杭歯の治療には適しています。E-lineを引いてみました。E-line通りです。日本人の標準は上口唇が少し入る、下唇は触れるぐらいがよいと言われています。すごく良い状態です。正中もお顔のまんなかに来ました。うれしかったですね。歯根吸収もなく心配した事は何もおきませんでした。
裏側矯正でできない、難しいと言われた方は是非一報ください。できない事はありません。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
埋伏歯を伴う叢生症例
上顎犬歯が埋伏しています。さらに過剰歯もあります。前歯部に叢生があり、前方に傾斜しています。口もとの突出感があります。上顎前歯の正中が左側に偏移していました。
抜歯部位 : 上顎埋伏している犬歯と過剰歯、第一小臼歯 下顎左右第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
埋伏歯の抜歯時に隣接する側切歯の歯根を心配しましたがまったく問題ありませんでした。歯根吸収も認められませんでした。
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より