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REMEDIAL EXAMPLE

治療例

Case No.160

出っ歯乱杭歯過蓋咬合治療例非抜歯(仮)

女性 20代

治療例No.169 第一大臼歯の欠如 上顎前突 過蓋咬合

来院時の写真

気になっている点(主訴): 大臼歯の欠損 乱杭歯

上顎前歯部が下顎前歯に覆い被さっています。これは上顎前突でしかも噛み合わせが深いです。こういった症例はリンガルブラケットでは不可能だと思われがちですが、そんな事はありません。

この患者様の場合はもう一つ大きな問題があります。上顎第一大臼歯、前から数えて6番目の歯がありません。緑色の円で示しました。あるんじゃないか?と思われるかも知れませんがそれは第二大臼歯です。第一大臼歯がなくてすでにその後ろの第二大臼歯が前に移動してその空間を埋めています。こんな事があるの?と思われるかも知れませんが歯は失った空間を埋めようと自然に歯は移動してきます。ところが赤い矢印で示しているように、実際には傾斜しているだけで平行に移動していません。この赤い矢印の部分はブラッシングもできないし、自浄作用もありません。この部位を不潔域と言います。このままですと歯周病になり、第二大臼歯を失います。

上顎には大臼歯は1歯しかありません。これも噛み合わせが深くなっている原因の一つです。歯の数が少なくなると噛み合わせは深くなります。

治療中の写真

そろそろ装置が外れそうな時の写真です。噛み合わせは上がりました。正中線もほぼ合っています。でこぼこもありません。もう少し調整すれば治療は終了です。上顎第一大臼歯が最初からないので、第一小臼歯などは抜かずに非抜歯で行いました。いかがでしょうか?成功したと思います。

成人矯正は学童や小児の矯正治療と違い色々な問題を抱えています。その中で患者様にとってベストは何かを考える治療です。すべてを裏側からリンガルブラケットを使用して矯正治療しました。あきらめずに綺麗で機能的な歯並びを手に入れる事が
体にも心にも健康だと信じています。

DIAGNOSIS

院長 福井の診断ノート

診断名 : 上顎両側第一大臼歯欠損を伴う叢生症例

第一大臼歯を抜歯されてありません。そして下顎に叢生があります。

抜歯部位 : 矯正治療では抜歯していません。第一大臼歯が欠損していました。

治療に使用した装置 : リンガルブラケット

この治療に関して考えられるリスク(副作用)

歯をこれ以上失わないように毎回来院時にブラッシング指導、スケーリングを行います。

治療期間 : 30か月

費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)            

※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら          

FROM DOCTOR

担当医より

第一大臼歯を失ってから長い期間が経っています。そのために第二大臼歯が第二小臼歯が連続しています。ところが第二大臼歯は傾斜移動しているだけで本当には移動していません。赤い矢印で示した部分は不潔域になります。このままにしておくと第二大臼歯が歯周病になります。すべての治療はリンガルブラケットをもちいて裏側から治療しました。周囲の方は気づかなかったはずです。

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