Case No.149
出っ歯乱杭歯治療例非抜歯(仮)
女性 20代 静岡県富士宮市
治療例No.158 前歯部叢生 非抜歯
来院時の写真
気になっている点(主訴): 前歯の重なり
前歯が少し前に出ながら重なっています。おそらく原因は永久歯のはえる順序だと考えられます。中切歯(一番前にある前歯)がはえてくるのが遅く、その後にはえてくる側切歯(前から2番目)の歯が先にはえてきた可能性があります。そのために早くはえてくるはずの中切歯の並ぶ場所がなくて押し出されたしまった。そんな事が原因として考えられます。乳歯の脱落と永久歯の萌出は重要です。
この患者様の場合他にも問題があります。下の歯列弓の幅が広く右側は犬歯から後ろが交叉咬合(反対咬合)になっています。歯列の幅のバランスが悪い状態です。 歯を抜かずに矯正治療する事にしました。
治療中の写真
あと少し噛み合わせを治せば装置が外せます。でこぼこもなくなり少し出ていた歯も内側に移動しました。静岡県から毎月かよってくれました。リンガルブラケットでの内側からの矯正治療は非抜歯でも歯が外に傾斜することを防げます。
今回もアンカースクリュウなどは使用していません。
表側に装置を装着する事はありません。
掲載に協力していただきました。有り難うございました。
これから保定です。3か月に1度の来院になりますが
頑張って通ってください。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
前歯部叢生を伴う歯列弓の左右非対称症例
前歯部叢生に目が行きますが、左右で噛み合わせが非対称でずれています。これも含めて乳歯の脱落および抜歯時期が左右でことなっていた可能性があります。乳歯の生え変わりは重要です。
抜歯部位 : 非抜歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
前歯部の移動には歯肉退縮が起きないように注意します。
治療期間 : 12か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
前歯部叢生に目が行きますが、左右で噛み合わせが非対称でずれています。これも含めて乳歯の脱落および抜歯時期が左右でことなっていた可能性があります。乳歯の生え変わりは重要です。歯を抜かずにリンガルブラケットを用いて裏側から治療をおこないました。特にかみ合わせが改善した事がよかったです。