Case No.270
乱杭歯治療例
女性 50代
治療例 No. 278 50歳代の患者様です。翼状捻転 乱杭歯
来院時の写真
気になっている点(主訴): 乱杭歯 叢生 翼状捻転
前歯部は神経が取られているために変色しています。神経が取られていると歯の色が徐々に変化してしまいます。“昭和の治療” 最近私はこう呼んでいます。まだ歯科技術がよくなかった頃は痛みがあるとすぐに神経を取っていました。痛みは消えます。しかし、歯の健康にとってはよくない事です。平成生まれの患者様にはほとんど虫歯がありません。残念ですが昭和の方は多くの治療痕があって、しかもしれが現在は大きな問題になっています。
前歯部は翼状捻転(よくじょうねんてん)です。そして側切歯がその内側にあります。小臼歯から後ろの歯はすべて金属が詰められている。あるいはかぶせらています。
下顎前歯部は虫歯になりにくい部位です。ここは大丈夫でした。
治療中の写真
小臼歯を4本抜歯してリンガルブラケットで治療途中です。かなり排列してきました。患者様もとても満足してくださいました。残念なのは下顎前歯部に少しブラックトライアングルあります。これは下顎前歯部に叢生があったためにその部分の歯槽骨が成長できなかった事に起因しています。矯正治療で歯茎がさがったという事ではありません。これからは歯の重なりもなくなったので歯茎や歯の健康を維持する事ができます。装置を外した後に歯をきれいに治療したいというご希望があります。前歯は差し歯などにはせずに脱色すればきれいになります。なるべく歯を削らない。アンカースクリュウなどの外科処置はしないというのがアイ矯正の方針です。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
翼状捻転、叢生症例
骨格性には問題はありませんでした。治療開始時の年齢ががすでに50代半ばでした。小臼歯を4本抜歯させて頂いてリンガルブラケットを用いて治療をおこないました。アンカースクリュウやコルチコトミーなどの外科処置はおこなっていません。
抜歯部位 : 上下左右第二小臼歯 状態の悪い歯を選定して抜歯しました。
治療に使用した装置 : リンガルブラケット(フジタメソッド)
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
年齢が高く、虫歯による治療がほとんどの歯でおこなわれていました。そこで治療の必要な歯は信頼のおける一般歯科医に治療を依頼しながら矯正治療を進めていきました。歯の健康を取り戻し、歯並びも徐々に改善して行った事はとてもよかったです。歯が排列すれば今後歯周病(歯槽膿漏)やう蝕(虫歯)の予防になります。
治療期間 : 28か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
治療を理解してくださってとても協力的な患者様でした。治療はおこないやすかったです。以前の歯並びには長年悩まされた事でしょう。アイ矯正にいらして頂いて改善できた事は私にとっても大変な喜びでした。