Case No.264
出っ歯上下顎前突治療例
女性 30代 横浜市鶴見区
治療例 No. 272 上下顎前突 ゴボ口?
来院時の写真
気になっている点(主訴): 口もと
よくこんな表現で言われる事があります。“歯並びはよいけれど、口もとが出ている。これは不正咬合ですか?”あるいは“これは矯正治療で治りますか?” 初診時の写真を見て頂くと歯には乱杭歯、あるいは叢生などはわずかにある程度です。上顎前歯が翼状捻転している感じはあります。横顔を見ていただくと鼻の高さと口の出方が変わらない。これを最近は“ゴボ口”とか、“口ゴボ”と表現する患者様もいます。口を閉じるとあごの所に梅干しのような筋肉の緊張ができます。
治療中の写真
上下左右の第一小臼歯を抜歯してリンガルブラケットで治療しました。リンガルブラケットはこういった治療は得意です。リンガルブラケットは図にあるように歯の内側にブラケットを接着させます。そのために内側回転が起きやすいのが特徴です。
小臼歯を抜かなくて前歯が内側に移動して口元がさがる?という質問も頂きます。はっきりと言います。下がりません。効果ありません。
エナメル質の範囲ないで歯を削ってという話も聞きます。ストリッピング、ディスキングと呼ばれます。これも効果はありません。マウスピース型の矯正装置を使用する時にそういった説明をするようです。大変危険です。治りません。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
上下顎前突
上下の前歯が前方に傾斜しています。下顎骨が後退しています。そこで上下第一小臼歯を抜歯して治療する事にしました。
抜歯部位 : 上下左右第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
前歯の移動量が大きくなると歯根吸収に注意が必要です。持続的で弱い力を加えながら治療しました。今のところは問題はありません。
治療期間 : 33か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より