Case No.114
乱杭歯治療例
女性 20代 横浜市港北区
治療例No.119 八重歯 乱杭歯 叢生
来院時の写真
気になっている点(主訴): 八重歯 翼状捻転
八重歯というのは元々は犬歯の事です。この方の場合は前から2番目の歯(側切歯)と4番目の歯(第一小臼歯)が接しています。犬歯が降りてくる場所はまったくありません。下の段のお口を開けた写真を見て下さい。側切歯、犬歯、第一小臼歯で三角形を作っています。これだと歯ブラシをしても磨き残しができます。これを不潔域と呼びます。この不潔域を清潔に保つ事は困難です。
この方の場合は治療開始したのが20代半ばでしたのでそれほでもありませんが、特に女性の方で加齢とともに唾液の分泌量が減って、犬歯に唇がひっついて唇が降りてこない事があります。そうなると矯正しなければ八重歯を抜くことになりますが、結局八重歯がなくなっただけででこぼこの歯並びはそのままです。
治療が進んだ状態をお見せします。
治療中の写真
どうでしょうか?できればもう少し犬歯の角度を変えたいですね。でも見違えるようになりました。これから仕上げに入ります。
このブログは患者様が見ているだけだと思っていたら、意外にも矯正歯科医も参考にしていると言われました。医療ですのでなるべく多くの矯正歯科医に見て頂いてリンガルブラケットの勉強をしてもらいたいです。
アイ矯正では向学心の高い歯科医を募集しています。
一緒に考え、よりよい治療が供給できる事を理想にしています。
今回も表側に装置は付けていません
必要のない外科処置やアンカースクリュウなどは使用していません。
掲載に協力して頂きました。ありがとうございました。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
叢生
典型的な八重歯と下顎前歯部の叢生です。
抜歯部位 : 上下顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
八重歯はその被覆している歯周組織が薄くわずかしかありません。歯肉退縮に注意が必要です。
治療期間 : 29か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
八重歯や叢生の状態で長期間過ぎると、歯の先の咬耗が起きて形態が悪くなります。なるべく早い時期での治療をお勧めしますが、無理な事もあります。すべての治療はリンガルブラケットでおこないました。周囲の方は気づかれなかったはずです。