Case No.345
乱杭歯過蓋咬合治療例
女性 20代 川崎市幸区
治療例 No. 353 乱杭歯 深い噛み合わせ
来院時の写真
気になっている点(主訴): 乱杭歯
上下ともに乱杭歯です。そしてかみ合わせが深いです。上顎右側側切歯は完全に歯列から外れています。“2枚歯”です。漫才師さんの中にもいましたね。是非治療してほしいですね。中切歯と犬歯が接しています。そのために上顎前歯の正中線は著しく右にずれています。下顎も厳しい乱杭歯です。この症例をリンガルブラケットで治療したので報告します。
治療中の写真
あと少しでリンガルブラケットが外れるぐらいまで排列できました。一番難しかったのは上顎右側側切歯の被蓋改善です(前方に移動)。これが中々改善しませんでした。ここまでくれば安心です。達成感のある治療でした。アイ矯正では最低の治療枠を一時間にしています。難しい患者様は2時間という枠もあります。多くの患者様を拝見する事はできませんが、全力で治療する機会を持つ事ができます。表側に装置、ブラケットは装着していません。いつものようにアンカースクリュウは使用していません。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
厳しい乱杭歯
完全に外れた上顎右側側切歯が大きな問題でした。さらに深い噛み合わせが側切歯が飛び越えるのを拒みます。まず最初に上顎左側第一小臼歯を抜歯して上顎前歯部を左側に移動させました。そしてお顔の真中と前歯の真ん中を合わせました。それから左側は第二小臼歯を抜歯しました。治療にはそれぞれの患者様に合わせて作戦を考える事が重要です。それが矯正歯科医にとって最も大切な事仕事です。これには治療経験が効いてきます。下顎も右側第一小臼歯、左側は第二小臼歯を抜歯しました。
抜歯部位 : 上顎左側第一小臼歯、右側第二小臼歯、下顎左側第二小臼歯、右側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
上顎側切歯を前方に出せるか?という事が焦点でした。同時に正中線を合わせられるか?です。小臼歯を抜歯する以上は失敗はできません。満足のいった治療結果になったと思います。
治療期間 : 36か月
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より