Case No.293
開咬治療例
女性 30代 横浜市港北区
治療例 No. 301 前歯部開咬
来院時の写真
気になっている点(主訴): 前歯で物が噛めない
前歯部開咬です。“開咬は不正咬合の王様”、“決して素人(一般歯科医)が治療に手を出してはいけない”と歯科医の間で言われるほど難しい症例です。今回この症例は典型的な前歯部開咬です。
開咬とは、連続する数歯にわたって噛んでいない(低位と言います)状態である事を言います。歯は本来は噛むためにはえてきます。しかし、開咬は噛んでいないのです。そこからもその難しさがわかって頂けると思います。
難しいさはその原因にあります。骨格、歯の傾斜角度、咀嚼、嚥下、発語などの機能、舌の習癖の問題などが複雑に絡みます。例えば歯の問題を解決しても舌の習癖があれば後戻りしてしまいます。この患者様は明らかに前歯が前方に傾斜しています。口もとも出ています。典型的な前歯部開咬症例です。
治療中の写真
上下の小臼歯を抜歯してリンガルブラケットを用いて治療をおこないました。口腔周囲筋の異常を治療するために筋機能療法(myofunctional therapy) を併用しました。筋機能療法とは、口腔周囲筋、咀嚼筋の弛緩や異常緊張を取り除くために訓練する事です。アイ矯正では担当を決めて、来院時にステップを決めておこなっています。とても効果があります。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
前歯部開咬
骨格性には下顎骨が後退している上顎前突を示します。また下顎骨の形態からも骨格性の開咬の傾向を示しています。上下前歯が前方に傾斜しています。嚥下時舌が上下前歯の間に出てきます。異常嚥下癖があります。
抜歯部位 : 上顎第一小臼歯 下顎第二小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
考えられるリスクはありません。リンガルブラケットは開咬、上顎前突、叢生、乱杭歯には効果が高い治療法です。
治療期間 : 24か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より