Case No.334
治療例
女性 20代 東京都大田区
治療例 No. 342 下顎骨の非対称 先天欠如
来院時の写真
気になっている点(主訴): かみ合わせ
下顎骨が左側に偏移しています。上顎第二小臼歯が先天欠如しています。上下の歯の本数が上顎が1歯少ないです。噛み合わせの悪いのはこれが原因です。もう一つ大きな問題があります。下顎骨が左側に曲がっている事です。そのために正中線が合いません。こういった場合ですが、外科手術の併用、矯正治療だけで治療するの選択となります。外科手術はどなたも受け入れるものではありません。またそこまで望んでいない場合もあります。そこでこの患者様の場合は矯正治療のみで治療する事を選択されました。リンガルブラケットで治療を始めました。
治療中の写真
下顎右側第一小臼歯のみを抜歯させました。下顎骨のゆがみを歯の傾斜角度で補っています。この症例は矯正歯科医にとって大変難易度の高いものです。理由は矯正装置は左右対称に歯を移動させるからです。必ず作用があれば同じだけ反作用が生まれます。とても満足のいく結果だと思います。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
上顎右側第二小臼歯の先天欠如と下顎骨の左方偏位
もともと上顎右側第二小臼歯がありませんでした。歯の数はすべてそろっている患者様ばかりではありません。そのために上下で歯の本数が違っていました。さらに下顎骨が左方に偏位していました。下顎骨の偏位は外科手術でしか治せません。しかし、外科手術はどなたでも受け入れらるものではありません。また外科手術するほどのずれか?という事もあります。正常に見える方もお顔は厳密には左右対称ではありません。そこで下顎右側第一小臼歯のみを抜歯してリンガルブラケット舌側矯正(裏側矯正)で治療をおこないました。
抜歯部位 : 下顎右側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
リスクはありませんが、左右非対称性のある矯正治療は大変難易度の高い治療になります。さらにリンガルブラケット舌側矯正(裏側矯正)での治療は難易度を増します。
治療期間 : 24か月
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より