Case No.319
出っ歯乱杭歯開咬治療例
女性 30代 横浜市鶴見区
治療例 No. 327 厳しい乱杭歯 乳歯の晩期残存
来院時の写真
気になっている点(主訴): 乱杭歯
かなりの乱杭歯です。下顎には第二乳臼歯が残っています(緑のサークル)。後続の永久歯第二小臼歯は先天欠如しています。この第二小臼歯の先天欠如はよくある事です。大きな問題は第二乳臼歯が乳歯の中で最大の歯だという事です。すでにこの第二乳臼歯は歯根が露出していました。この第二乳臼歯を抜歯するとスペースが小臼歯を抜歯した時よりも大きく、これを閉鎖できるかというのが問題になります。閉鎖できればブリッジもインプラントも必要ありません。リンガルブラケット舌側矯正(裏側矯正)で治療開始です。
治療中の写真
第二乳臼歯のスペースは閉鎖できました。すべてが永久歯になりました。並行して下顎左側第二大臼歯(前から7番目)の大臼歯の根の治療も専門的な知識のある一般歯科医に治療してもらいました。あと少しで装置をはずせます。患者様とてもよろこんでくださいました。“最初の状態は見たくない”と言ってくださいました。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
乱杭歯 第二乳臼歯の晩期残存
下顎第二小臼歯の先天欠如がよくある部位です。なるべくなら第二乳臼歯を抜歯してその場所を閉鎖したいです。ブリッジやインプラントは避けたいですね。そこで上顎は左右第一小臼歯、下顎は左右第二乳臼歯を抜歯して排列する事にしました。アンカースクリュウなどは計画していません。必要ないです。
抜歯部位 : 上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二乳臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
リスクはありません。問題は第二乳臼歯を抜歯したスペースが閉鎖できるか?ということでしたが、治療途中の写真を見ていただくとわかるように閉鎖できました。大変うまく行きました。
治療期間 : 29か月
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より