Case No.147
出っ歯乱杭歯過蓋咬合治療例
女性 20代
治療例No.156 過蓋咬合(かがいこうごう)深い噛み合わせ 八重歯 先天欠如
来院時の写真
気になっている点(主訴): 八重歯 深い噛み合わせ 過蓋咬合
深い噛み合わせと八重歯を気にされて来院されました。
上顎前歯の切縁は平らにすり減っています。
よく見ると下の前歯が1歯たりません。3本切歯です。
歯の数が少ないと前歯は内側に傾斜して噛み合わせが深くなる原因になります。
上の小臼歯を1本だけ抜いてリンガルブラケットで矯正治療することにしました。
治療中の写真
矯正装置が外れる日が近くなった頃の写真です。
一般的には小臼歯は左右抜歯します。
しかし、成人の患者様様の矯正治療ではいつもそうするとは限りません。
矯正治療期間の節約にもなります。
患者様も2本抜くよりは1本の方が気分もらくです。歯の数はこれで上下同じです。
そのために上下の正中線は一致しませんでした。
これは歯の本数が上下ともに奇数になってしまうからです。
しかし、上の歯の正中はお顔の正中に合っています。
矯正治療は成功しました。問題ありません。
こうした治療は成人の患者様ではあります。
治療計画をしっかり立てて何が患者様の幸せになるかを考えます。
掲載に協力して頂きました。有り難うございました。
今回も抜歯以外の外科処置は行っていません。
アンカーインプラントは使用していません。
この事はアイ矯正が保証します。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
叢生を伴う過蓋咬合
下顎が三本切歯です。先天的に1歯少ないです。そのために下顎の前歯が内側に傾斜しています。それが過蓋咬合を作っています。歯が内側に傾斜するとかみ合わせは深くなります。上顎はまったく別の症状です。八重歯です。八重歯の正式名称は犬歯低位唇側転位です。これを解決するために八重歯になっている反対側の第一小臼歯を抜歯しました。これは八重歯になっている側に上顎前歯の正中線がずれているためです。それを人中お顔の正中に合わせるために反対側の小臼歯を抜歯しました。結局上顎の小臼歯を1歯抜いただけで矯正治療します。
抜歯部位 : 上顎左側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
新たに抜歯したのは上顎の第一小臼歯1歯だけでした。下顎は先天的に1歯少なかったです。こういった症例ををunusually extraxtion caseと言います。“普通ではない抜歯症例”という直訳になります。こういった症例は最終的に噛み合わせを作る事が難しいです。抜いた歯は小臼歯で先天欠如しているのが下顎前歯です。歯の大きさが違います。ここがこの症例の難しいところでした。噛み合わせも深いです。
治療期間 : 32か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より