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REMEDIAL EXAMPLE

治療例

Case No.235

出っ歯過蓋咬合治療例

女性 20代 横浜市西区

治療例No.244 移転歯 上顎前突

来院時の写真

気になっている点(主訴): 出っ歯 過蓋咬合 埋伏歯

緑色のサークルで囲ませて頂きました。これは犬歯です。一見すると八重歯に見えますが、実は位置に問題があります。この犬歯は第一小臼歯と第二小臼歯の間にあります。犬歯は前から数えて3番目、第一小臼歯は4番目、そして第二小臼歯は5番目の歯になります。通常は3,4,5と並んでいますが、この患者様の場合は4、3、5と並んでいます。歯の排列する順番が前後しています。これを移転歯と呼びます。移転歯の出現部位としてはこの上顎犬歯と第一小臼歯が多いです。しかし、出現頻度は低い不正です。そして一般的には両側で起きる事はまれで片側だけおきます。典型的な移転歯です。

そして赤いサークルで囲ったのが下顎の犬歯です。犬歯が横に寝ています。埋伏した状態です。

そして歯並び全体は噛み合わせの深い上顎前突です。これをリンガルブラケットを用いて治しました。

治療中の写真

上顎は第一小臼歯を抜歯しました。そして下顎は右側の第一小臼歯だけを抜歯しました。全体で3歯抜歯してリンガルブラケットで矯正治療しました。上顎のサークルで囲っているのが移転していた犬歯です。下顎のサークルは埋伏していた犬歯です。

DIAGNOSIS

院長 福井の診断ノート

診断名 : 移転歯をともなう上顎前突症例

移転している犬歯を抜歯するか?手前にある第一小臼歯を抜歯するか迷いました。やはり歯の重要性を考慮して第一小臼歯の抜歯を選択しました。小臼歯は前後で2歯あります。犬歯は形もそして歯根の長さ、そしてその機能を考慮すると小臼歯よりも重要な歯になります。そこで難しい選択でしたが犬歯を残して、第一小臼歯を抜歯する事にしました。また下顎ですがやはり第一小臼歯を抜歯して埋伏していた犬歯を牽引し萌出させ排列しました。

抜歯部位 : 上顎両側第一小臼歯 下顎右側第一小臼歯のみ

治療に使用した装置 : リンガルブラケット

この治療に関して考えられるリスク(副作用)

移動量が多く歯根吸収に注意が必要です。弱くて持続的な力を加えました。埋伏している犬歯の牽引も同様に弱い力で行いました。

治療期間 : 36か月

費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)            

※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら          

VOICE

患者様の声

院内の雰囲気が良く、リラックスして
治療を受けられました。

FROM DOCTOR

担当医より

通常の治療の2倍は期間がかかったと思います。大学卒業に間に合ってよかったです。治療は大成功だと思います。難しい選択をしながらの治療でした。まずは埋伏していた犬歯の牽引です。口腔外科医に開窓してもらいそこにアッタチメントを着けて牽引しました。その後方にある第一小臼歯を抜歯して排列しました。そのために下顎は1歯少ないです。従って上下の正中線は一致しません。さらに上顎は移転している犬歯を抜くか?第一小臼歯を抜くか?で迷いました。最終的には第一小臼歯を抜歯して正解だったと確信しています。患者様はとても協力的な方でした。この難しい治療をよく理解し、そして協力してくれました。これが矯正治療には不可欠です。これからは保定になります。来年は社会人です。きっとその朗らかな笑顔で活躍してくれると信じています。

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