Case No.290
乱杭歯治療例非抜歯(仮)
男性 20代 兵庫県姫路市
治療例 No. 298 下顎の叢生 乱杭歯
来院時の写真
気になっている点(主訴): 下顎前歯の叢生
下顎前歯が叢生状態です。上顎の側方歯群はよく噛んでいます。この歯並びは矯正治療のプロが診れば大変難しい症例である事がすぐにわかります。というのは根本的な原因は上下の歯の歯冠部の前後方向の幅、歯の大きさにあるからです。上顎側切歯が小さいです。これが原因です。中切歯もそれほど大きくありません。そこで下顎前歯と大きさが合わないのです。調和が取れていません。しかし、抜歯するのは違います。またエナメル質内で歯を削る(ディスキング)もできれば避けたいです。
治療中の写真
排列できました。側方の噛み合わせも乱れていません。歯を削って小さくするという事もしていません。何とか下顎前歯を排列する場所を作りました。難しかったのは上下の噛み合わせの調和です。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
下顎前歯部の叢生
下顎前歯部に限局した叢生があります。しかし、小臼歯抜歯をするほどスペースに不足があるわけではありません。部分矯正では治りません。全体を動かして下顎前歯を排列する事にしました。矯正の分野ではtooth size ratioという言葉あります。これは上下の歯の歯冠部の前後方向の幅を計測し、比率を算出する方法です。この患者様の場合はこの数値に問題がありました。上顎前歯の2番目の側切歯が小さいために上下前歯の調和が取れない。そのために下顎前歯が叢生状態になっていました。
抜歯部位 : 非抜歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット(フジタメソッド)
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
リスクはありません。治療は大変難しかったです。
治療期間 : 17か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より