Case No.234
受け口治療例非抜歯(仮)
女性 20代 川崎市川崎区
治療例No.243 下顎の非対称 良性腫瘍
来院時の写真
気になっている点(主訴): 顎の非対称
下顎骨が左側にシフトしています。お顔も正面像は左右非対称です。ご本人は外科矯正は嫌だという事を来院当初は言われていました。しかし、偏位している量を考えるとやはり外科矯正が必要ではと判断しました。そこでいつも相談に乗って頂いている済生会南部病院の口腔外科部長青木先生にご高診を依頼させて頂きました。これが私どもに意外な結果でした。下顎骨の過成長によって偏位がおきていると判断していましたが、実は違ったのです。左側の下顎頭に良性腫瘍があり、それが大きくなる事によって下顎が偏位していたという事がわかりました。
治療中の写真
良性腫瘍の切除も終え、最終的な矯正治療を時期です。正中線もしっかり合っています。元々すごくお綺麗な方です。お顔も対称性を取り戻しました。とてもよい状態です。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
良性腫瘍による顎変形症
良性腫瘍が大きくなるにつれて下顎骨が左にシフトしてきました。一般的な下顎の過成長による顎変形症ではありませんでした。良性腫瘍を外科的に除去した後、リンガルブラケットを使用して矯正治療を行いました。
抜歯部位 : 非抜歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
多角的に症例を判断する必要がありました。2年ほど前から下顎骨がずれてきました。この問診をしっかり把握して原因を探す事によって、下顎頭の腫瘍を発見する事につながりました。
治療期間 : 24か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
患者様の声
待合室が広くゆったりしていてよかったです。
先生やスタッフの皆様も説明が丁寧で、分かりやすくいつも
安心して治療が出来ました。
担当医より
私も矯正歯科医を30年以上、アイ矯正歯科に就職するまでは大学病院に26年勤務し医局長をしていました。しかし、今回のようなケースは初めてでした。アイ矯正の目指すところに学際的治療というのがあります。私どもは矯正治療の専門家、そしてリンガルブラケットの専門家です。しかし、他の分野にもそれぞれ専門的な知識のある専門家がいます。今回はそういった事が成功した例だと思います。私どもだけではこの診断は不可能でした。最終的にはとてもよい状態に治療する事ができました。矯正歯科医は経験が必要です。それにしても予測できない事に出くわす事があります。大成功でした。
以前にもエナメル上皮腫を見つけた事があります。これは大学病院の口腔外科に依頼しました。この患者様はご親戚の方がアイ矯正に相談に行くとよいとアドバイスされての来院でした。初診の段階で明らかでした。急ぎ口腔外科の教授に電話してその日の内に診てもらいました。手術後に矯正治療をさせてもらいました。現在は再建してとてもきれいな状態です。
リンガルブラケットで舌癌を心配される人がいます。しかし、現在まで舌癌を見たことはありません。舌は横紋筋でできています。舌癌は扁平上皮癌です。従って大変まれな癌です。筋肉は癌化することはほとんどありません。ご安心ください。